ぬる水の小さき水路に亀や鯉鴨ら集へり春になりけり
家の傍には用水路がある。生き物が大好きな三歳の娘は保育園の帰り道によくこの用水路を覗き込んで魚や亀を探していた。
冬の間は残念ながら生き物は見当たらず、娘は毎日「かめさんいないね」「おさかなさんいないね」と呟いていた。
それが、三月も終盤に差し掛かった夕方、いつものように用水路を覗き込むと亀がのんびりと浮いていた。その近くを大きな鯉が泳ぎ、更には鴨も傍らを通りすぎて行った。暖かくなって生き物達が一斉に動き出したようだ。娘は大はしゃぎで暫く家に入ろうとしなかった。
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