恋ぺいとう

恋ぺいとう第1回カクヨム短歌・俳句コンテスト短歌の部

様々な恋の色指す花砂糖

歪な形の恋ぺいとう

夏のハル一目惚れから始まった

恋の始まりパステルカラー

優しくて陽キャな君はモテるから

陰キャの私の恋動かぬ

素通りをしていたバンド好きになり

君の好みに私染められ

すれ違いふわりと香るシャンプーは

夏風なびくホワイトなソーダ

目元だけ隠した笑顔で手を振る

君には内緒サヨナラ涙

気まぐれに降る強い雨君の愛

危険な恋が私狂わす

あのドラマ推しがやってたバックハグ

君が再現リアルヒロイン

ツンデレの君だからこそ無敵なの

その笑顔さえ心のサプリ

黒マスク綺麗な二重に黒髪

別れてもまだ君の空似を

手を繋ぎポケットに入れ不意打ちの

君からのキス嘘じゃないなら

好きなのに私は君の友達で

勝ち目がないよ真逆のあの子

遠距離もLINEや電話があるから

二人の心はいつも同棲

同じ部屋毎日君と過ごす中

スポンジみたいに短所溜める

貴女から別れを告げて雨が降る

キスで雨止むキミは女神だ

はじまりは好奇心でも時重ね

きみへの想いかた焼きプリン

初めての別れ予報の大げんか

停滞したが最後はハグで

過去の恋トラウマになり曇り恋

この恋敵は自分なのか

颯爽と制服羽織るカッコよさ

上司なんだと分かるが恋し

幼少期とは違う恋辛口の

アルコール入りの恋は永遠か