進むも変えるも終えるも始めるも。

Y.T

 汗が出る 気温のせいだ 熱さじゃねえ。

「楽しそうだな? 十年と余年。何年かは知らねえだが深さと厚みを俺は知ってる! YO! 平気で捨ててヘラヘラ笑う気分はどうだい? 楽しそうなだけで楽しんでねえ! 違うかな? 笑いの合間の眼が死んでいる。俺の勘違いか? あんた鬱ってた時以上にしょぼくれてる」


「しょぼくれてるそうかもな? 俺は迷ってる。オノレの心も見ずヘラヘラ笑う? 自分の気分? 最悪だ当たり前だぜ! 誰も見る価値なんてねえ俺が何も見ず! 誤魔化してるから! それでも笑うしかねえ! 笑う角には福が来ねえ事も知ってるそれでも誤魔化す! それが世を行くカスの考え!」


「誤魔化してる? 甘えてるだけじゃねえのか? 似てる様で違う二つの意味。シンデレラと白雪姫の尻と同じくらいに違う。当たり前? なら何故変えない冴えないてめえに戻るなんて簡単じゃねえ? いや難しいか? 決して悪くねえもんから離れるのは確かに簡単じゃねえでもよ? それじゃあ食えねえは変わらねえんだぜ?」


「俺は食えねえから迷ってんじゃねえ! 質だ! 大してキツくもねえ毎日に反吐が出る汗が出る! 気温のせいだ! 熱さじゃねえ! 熱く生きてえだが世がそれを望まねえ! もしかしたら俺自身も望んじゃいねえかもしれねえ! でもこれから! 自分自身で決めようとしてんじゃねえかよ!? 笑いたきゃ笑え! 覚悟は俺の中にちゃんとある!」


「笑わねえ。何故ならそんな覚悟は俺にはねえ。後先考えずに進むのが俺のスタイル。迷わねえのも俺のスタイル。あんたが履くのはクロックスのサンダル。穴だらけのその心を見てる気分になるなぁ? なあ大丈夫かお前。大丈夫かそんな足で。走れんのかこの坂を。まぁ下り坂ではないだろうがな?」


「クロックス! なんて履いたことねえ俺が履くのはいつだってスニーカー。つまりヘビーな蛇仕様だぜ? うねりはしねえが止まる気はねえしつこく! 進むだけさ! 誰が音を上げようとも俺だけは音を上げねえ! これは自己実現でも自己満足でもなく気質! そう! 質の濃さこそこの俺の本質間違いねえ!」


「そう間違いねえ! ただ思うぜ本当に! お前は進んでるのか? ホントに止まる気はねえのか? なあどうだよ? 責任持てよ? てめえで吐いたてめえの言葉に! バニーガールみてえに調子の良い事言うだけじゃねえよな!? わかってるよな俺らには道しかねえぜ!? 後にも先にも道しかねえ!」


「バニーガールでもハニービーでも時はかます。こまそうなんて思っちゃいねえよ俺は。カマを掘らせる気もねえ。知ってんだろケツの青さは独りでシコシコやってたあの頃に捨ててる事に! しょぼくれはしてもしなびる事はねえ! 俺は自分自身を貫き通す! 前に歩むただその為にってる! 」

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