『手だけつないで』

七海凪

第1話

休日の夕方。

近所のスーパーへ買い物に行くのが好き。


「夕飯何食べたい?」料理上手な彼の問いに、

「そら豆!」と答える私。

「茹でるだけじゃん」と呆れながら笑って、

そら豆をカゴに入れる。


レジ袋を持つ逆の手は私専用。

きゅっと握って彼の温かさを感じながら、

仄暗い夕焼けの中を歩いて行く。

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『手だけつないで』 七海凪 @nagi773

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