第18話裸の付き合い

 拠点にて「はぁはぁアイツ記憶書き換えてくれて無かったのかよ?」俺だけ衛兵に追われる羽目になった「大変でしたね?仲月さん」「書き返って何の事言ってるの?仲月」


「ちょっと待て今オロㇿォォォ」口内の水分がほぼ無い状態だったせいだろう見事げろった


「ちょっと大丈夫?」「大丈夫ですか?仲月さん」二人が背中をさすってくれる(ねえ?ナビゲーターさんあれって蘇生した時の後遺症とかじゃ無いよね?)


(あれは後遺症では無いですね恐らく口内の水分不足により起こったのでしょう)


(良かった)まあ良くは無いけど(それとマスターさっきの私の呼び方何ですか?ナビゲーターって)(ダメだった?)(ダメです何で固有名詞何ですか?)(じゃあ何て呼んだら良いの?)


(……)何故そこで黙るんだろう?(もしかして考えてなかった?)(…すみません)何だろう凄く可愛く思えてしまう(じゃあナビと後ろの伸ばしを取ってゲータちゃんで良い?)(…適当ですね)


(ごめんやっぱり)(いえゲータで良いですマスターが最初に考えてくれた名前ですから)(じゃあこれからよろしくねゲータ)(はいマスター)


 私の事も名前で呼んで欲しいんだけどな~


「フゥゥすっきりした」吐くとこんなにすっきりするのか良く分からないが恐らく胃に負担がかかったのを除去してくれたのだろう「急に元気に何か…気持ち悪」おいそう言うのは頭の中だけにしときなさい


「あははっ確かに」おいお前もカバーを入れるどころか追撃してんじゃねーぞ(酷い言われようじゃな)(あれ?吐いたせいかロリババアの声が聞こえるんだが)(くぅぅ…堪えるのじゃ)


(満足して貰えたか?)(うーむ…まあ悪くは無かったんじゃがお主色々隠す人間なんじゃな)


(…行動自体は悪かも知れないだがアイツ等自体は悪い奴じゃないからな)(何を言っておるあやつはお主を殺しておるのじゃぞ?)(そんな事はどうでも良い)


(!?……あぁそう言う事か)(気付いたか?)(これでも結構生きておるのでな)流石ロリババア(…また余を愚弄したじゃろ?)(…)(嘘じゃろ?適当に言ったのに本当に愚弄したのか?)


(……)(何とか言ったらどうじゃ!!仲月きぃぃ!!)「仲月さんさっきから止まってますけど?大丈夫ですか?」「あー大丈夫だ何でもない」(こらー無視するな~)何かぷいぷい怒っている


(すまないがちょっと落ち着いたら話掛けてくれないか?)(…分かった)(悪いな助かる)さてまずやる事があるとすれば「あっ」「どうかしましたか?」「ここの通貨ってどうなってるんだ?」


「それ!私も気になってた」!?まあ容姿は完全に美少女だから違和感は無いがだが…目線が自然と下に向いてしまう「えぇっと確か…これです」そう言って四枚の硬貨を出した


 銅…銀…金…か「紙幣じゃないの?」「それぞれの価値ってどんなもんなんだ?」「ええっと確か」あれ?どうだったっけ?(大丈夫ですか?マスター)(ゲータ~助けて~)


(はいはい良いですかマスター硬貨は…)考えてるなもしかして理解しやすいように考えてくれているのか?意外と気を遣ってくれるんだな


「金貨が十万ルドア銀貨のこっちが一万でこっちが千ルドア銅貨が百ルドアになります」ルドア…「聞いた事の無い呼び方してるんだな」「つまり前の世界だとしたら今ここに十一万千百円あるって事になるね」


 グゥ~~~「…」恥ずかしかったのか腹を隠し下を向いた綾瀬何だろう…良いな「…」「何か食える物あったか?」


「私何か捕まえて来ますね」「頼んだ」「玲那ついて行っていい?」「仲月さんと待っててくれても良いんだよ?」


「ちょっと身の危険が」「そんな信用無いか?」「はい」「えぇ~」即答されてしまった確かにコイツの容姿は性癖を歪めるだろうが


 二人が狩りに行った気分はライオンだな本当ならシルドルクに行って貰うのが一番良いのだろうが錦戸から言い出してくれたんだ任せよう


(そろそろ良いか?仲月)(あぁ待たせたな)(先に一つ聞いていいか?)(何じゃ?)(監視対象っていつまで何だ?)(実を言うとわた…余は仲月…お主の事結構気にいってるんじゃぞ?)


(そりゃどうも…だがプライバシーの侵害だろ?)(はぁ…仕方ないじゃあ次死んだ時は完全に監視対象にしてよいか?)(はぁ…分かったよ)(コラッため息をつくな)


(…じゃあまた死んだ時に会おう)(そうだな)何かが途切れたような気がしたさて二人が帰って来るまで暇だな埋めたオークの墓の前に立ち手を合わせ今まで探索した場所に行った―


 日が暮れて来たので拠点に戻った時には二人は帰って料理をしていた「あっ仲月さん戻って来た」「お前ら豪快だな」丸焼きにしていた「てか何だ?この動物」野生生活の時にはコイツには遭遇しなかったなこの鳥


「毒とか無いのか?」「毒は無いんですがただ現在は数がどんどん減少している個体だそうです」…

「つまりコイツって絶滅種みたいな感じか…マジか」「何も言わなかったのか?」


「うん…言いたいことは分かるけどでも…でも」「空腹には勝てなかった」言い切ったな…まあ良いかここは異世界何だから「あっあの私何かしちゃったんですか?」少し焦った様子で聞いて来た


 普通に言うべきなのか迷ったが「大丈夫よ玲那ただ元の世界でバレたらちょっとマズかったかもしてないってだけよ」「そうだなでもここは違うからな」「そうでしたか」


 数分後「良い感じに焼けて来たな」「何かキャンプしてるみたい」「じゃあ食器用意しますね」錦戸が食器を出してくれた便利だな


「美味いかったなこの鳥」「うんうん玲那ちゃんありがとう」「じゃあ私お風呂沸かして来ますね」「…仲月」「ん?」「玲那ちゃん絶対いい奥さんになると思わない?」


「そうだな容姿も性格も良しとなると」「分かってるじゃん仲月」バシバシ肩を叩かれた酔ってる?その後「仲月さん先にどうぞ」「一番風呂頂きまーす」これでも綾瀬は男だからな…


 …男だったな「よいっしょっとお前も連行な綾瀬」「ちょっ仲月嘘でしょ?」「軽いな」「ちょっと仲月さん今晴ちゃんは」何か言ってるが関係ない


「まあ恥ずかしがるなって裸の付き合いって奴だ分かるだろ?」「ホント今は待っ」俺はズボンを降ろした……は?「おい…タコさんがいないぞ!?」涙をすする音がした


 綾瀬が顔を両手で抑えていた先程の恥ずかしいとはまた違ったようだあーやっちまった肩をガシッっと掴まれたので振り向いたら「……仲月さん」良い笑顔の錦戸がいた


 あー終わった

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