シルドルク 終

 「その前にいつまでその状態でいるんだ?鈴牧煉すずまきれん鈴牧隼すずまきはやと」「なっ!?何で俺達の名前を」「…あの時か」「やはり兄の方は気付いてたのか」


「えっ?兄ちゃんいつ気付いてたの?」「驚いた良く俺が兄だって分かったな」「理由は二つ」


「一つ目はさっきのお前らが倒れてた時に明らかに庇った感じだったからな恐らく庇った方が兄だろうなと思っただけだ」


「二つ目俺をあの時わざと拷問したろ?」「…」「やっぱな自分の兄弟が危険な目に遭わされたんだ怒るよな?」「それで?気分は晴れたか?」「多少は…な」


「…隼ヒュライマンこれ解け」「分かったよ」弟の方が二人に掛けていたであろう魔法を解く二人の姿を見た「お前…ホントに兄か?」「…」兄の方が下を向き肩を震わせていた


「にっ兄ちゃん抑えて抑えて」「だってよ」「ちょっと黙って下さいよ」

「ちびで悪いかぁ!!!!!」「あー怒っちゃった」


「悪いとは言って無いがショタコンには受け良いんじゃね?」「殺すぞおま」「兄ちゃんダメだよそんな事したら今度こそ玲那ちゃんに殺されちゃうよ」「…」「悪い悪い(笑)」


 コイツ悪いと思って無いな「話を戻すぞ」「兄の方」「煉で良い」「煉はいつから気付いてた?」「リフィアになりすましてた時だろ?」「えぇ!!嘘だろ?あの時のリフィアちゃんってコイツだったの?」


「何か俺気持ち悪くなって来た」まあ実際を想像してみると…うわー俺も気持ち悪くなって来た「お前の弟失礼じゃ無いか?」「お前にだけは言われたくないな」


「恐らくあの時のお面だろ?」「正解」「ただ分かった情報何て名前だけだった」「不便だな」「あぁ全くだ」「じゃあさそっちはいつ俺達の正体が分かったの?」隼がそんな質問をした俺もそこは気になっていた恐らくは…


「最初お前らと会った時からだ」は?予想外だった「それは流石におかしいだろ?」「そうだあの時は付けて無かったじゃんか」「お前ら重要な所を見落として無いか?」「ヒント今まさに会話が成立している理由」


「…言語か」そうかあの時奴は…「ここでは異界語だっけか?」


「お前達には何も変わらず聞くことが出来るかも知れないただ他の奴のはどうかな?」「そうかだからあの衛兵は」


「二人だけあっちの言葉を理解している事が分かったつまり転生者か転移者って訳だ」だが俺が一番知りたいのは「でもお前が知りたいのはじゃあ俺がどうやってお前らとの会話を錦戸に伝えられたのかだろ?」「…」


クソが人の考え読んだようなしやがって

「俺はお前を誘導した方法は四つだ」指を俺に向けてそう言った誘導?だと


「一つ目最初にお前…そこのゲルム王になっていた隼に使おうとした石」「だがあれは張ったりだっただろ?」「じゃあ何故あの時俺を殺さなかった?」


「分かったがお前に使った時だったからだ魔力の流れが少しだが違った」「まあ良い次」

「二つ目身体強化した際お前らの所に乗り込んだ時にあの時の王もお前だったな隼」


「何故二人の見分けがつくかそれは歩き方…動作…視線の向け方色々あるそれが違った時があったんだよそれはリフィアになってた時二人に接触して気付いた」


「三つ目時間稼ぎだお前との闘技場での戦闘中におかしいと思ったろ?」「そうだな油断した隙を狙ってるのかと思っていた」


「あの時本当は身体強化はされていただがそれをまるで他の物で代用したかのように見せた」「お前が食べただろ?何かは見えなかったが」


「そうあれは吐血の果実」「吐血の果実だと!?」そうかつまり「気付いたか」「だから気絶していた時間を聞いたのか」「そうだ」


「四つ目は言わなくても分かると思うが一芝居した訳だそしてお前は使ったよな?あの石を」「あの石には盗聴する魔法が付与されてたんだよ」「だっだが俺があれを使うとは限らなかっただろ!?」


「だからお前に使わせるよう誘導したろ?」じゃあ今までのが…「じゃあお前の目的はシルドルクここを乗っ取る事じゃ無かったのか?」「は?何言ってんだ?」


次の仲月の言葉に俺は恐怖を感じたのだろう「ただその一言を聞き出すためだけに決まってるだろ?」

狂人そうだコイツはイかれているんだ「兄ちゃん行けるよ」ボソッ「やれ」ボソッ


まだだ弟のEXスキルで…「言い忘れてたが俺にそれは意味と思うぞ」「は?」「弟の方だろ?記憶を恐らく植え付ける又は上書きするって所か」隣の弟は震えていた


「だからお前ら一つ俺と取引しないか?」「取引だと?」一体これ以上何をする必要があるんだ「内容なん」「俺が受けるよ」「おい!隼やめろ」「兄ちゃんに守って貰ってばかりだだから今度は俺が」


これは好都合正直兄がまた出しゃばって来ると思ったが兄弟なだけあるまあ正直どうでも良いんだが「話を遮って悪かったで?内容は?」「契約魔法ってあるだろ?」「ある」


「条件は二つ一つはお前らの前世での記憶特に文明を発展させる事の出来る記憶の停止」「二つ目二回俺の命令に従う事」「…分かった条件を飲むその代わり兄ちゃんの命は」


「もちろんてか自己犠牲かよお前も対象だよ」「良いのか?ありがとう」

「敵に礼を言うとか…いや何でもない」


「もしこれを破った場合の双方のペナルティ俺が破った場合命を差し出そう」「俺が破ったら」

「その時はそうだなそこの兄の命が無くなると思え」「この外道が」「良いんだ兄ちゃん」


「じゃあ内容はそれで契約を頼んだ」「えっ?」「え?」「仲月がするんじゃないの?」「言って無かったな?」「俺魔法何て一つも使えないぞ」「…」「…」二人共ポカーンとしてしまった


「わっ分かった」そして俺との契約が完了した「仲月さん」「おぉ良いタイミングだな」錦戸と綾瀬が戻って来た「まあ別れの挨拶くらいさせないとな」「そう言う事だったんですね」


どうせ保険で玲那に戻ってくるように言ったのだろう

「ゲルム王とフラーテルさん二人の事を許す事は正直出来ないでしょうでも…今までありがとうございました」「…」「…」


「じゃあ行くか」「はい」「はーい」三人の姿が消え闘技場には俺達だけになった

「最後のアイツ見たか?」「うん」「アイツの本当の目的は玲那を手に入れる事か」


「なあアイツをどう思った」「それは兄ちゃん」「「人の皮を被った化け物」」

「被ったな」「そうだね」


称号≪人皮被りの化け物≫

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