1-2-7
宿に戻った僕はさっそく異世界のショッピングセンターを使うことにした。
頭の中で念じてみると、アニメで見たような次元の穴のような入り口が出来上がる。
中には店舗のようなものが見えている。
僕はその穴をくぐり中に入ってみることにした。
中に入ってみると前の世界にあったショッピングセンターと変わらない光景があった。
そして奥が全く見えないくらいに広い。
その光景に思わず驚いてしまった。
しかし開いているのは食料品の店舗だけのようだ。
他の店舗はあるにはありそうだが、シャッターが閉まっている。
おそらく、この世界に対しての貢献度で解放されるとの表記があったように、貢献度次第で徐々にいろいろな店舗が使用できるようになるのだろう。
いろいろ試したいことや疑問点はあるが、まずは入り口を閉じてみようと思い念じてみると、入り口の穴がなくなった。
逆に出口が開くように念じてみると、穴が開き宿屋の部屋の中が見えてくる。
念のためもう一度入り口の穴を閉じて食料品店舗の探索に乗り出した。
一般的なショッピングセンターでは食料品を売っているのはスーパーマーケットだが、このショッピングセンターは食料品に限定されているようだ。
簡単な衣服や洗剤の類は購入できないようだ。
野菜売り場のサラダを見てみる。
パックに入っており新鮮さがうかがえる。おそらくスキルで作られているため鮮度が落ちることはないのだろう。
尤も、入ってみたばかりなので検証は必要だろうが。
【サラダ(小)】
異世界の野菜を詰め合わせただけの物。少し腹が膨れる程度だがビタミンなどの栄養が取れる。
品質:普通
価格:大銅貨1枚
100円相当のサラダか。とりあえず買っておこう。
パックに入っているし1日くらいなら持つだろう。
本当ならドレッシングとか欲しいところだけど、カバンを買ったってなればロッサリーさんから中身も気にされちゃうよね。
となるとせめて塩くらいは欲しいものだ。
そう思い調味料売り場に行く。
そして塩を見つけたので手に取って<鑑定を行う>
【塩】
異世界の塩。この世界の一般的な塩に比べて純度が高く、細かくキレがいい。この世界においては高品質に該当するため、値段が高い。
内容量:200g
品質:高
価格:大銅貨1枚
うげ・・・この塩を使えばおいしく食べられるだろうけど、入手方法とか疑われるよね。
そう思った僕は別の塩を手にとってみる。
【塩】
異世界の塩。この世界にの一般的な塩に比べて純度は高いが、粗いため食べる際にザラザラとして食感が残る。普通の品質の為、庶民でも買える。
内容量:500g
品質;普通
価格;大銅貨1枚
こっちの方は質は少し落ちるが、量も入っているし、疑われる要素は少ないだろう。
ザラザラとした食感は少し嫌だけど仕方ないので我慢してこちらを買うことにする。
レジに持っていき商品を置くと自動で計算してくれるようだ。
会計は大銅貨2枚。
銀貨しか持っていないので銀貨を1枚入れると、おつりが出てくる。
小銀貨9枚、大銅貨8枚だ。
おつりを受けとると、レジに置かれてた商品が自動的に横にあったサッカー台に置かれる。
商品を受け取った僕は、白のカバンに入れて食料品店から出て、そのまま念じてショッピングセンターを後にした。
そして部屋に戻るなり疲れのたまっていた僕はベッドに横になりすぐに寝てしまうのであった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます