1-2-5
「ステータス」と言葉発しステータスを表示してみる。
名前:西門 蓮司
称号:異世界人、商人
HP:10/10
MP:20/20
力:1
素早さ:1
器用さ:1
幸運:1
・・・・・
スキル
異世界のショッピングセンター
【※※※※※】
・・・・・
ステータスを見るなりため息が出てしまう。
カーストの下位に位置していた僕のことだ。大きな期待はしていなかった。
しかしそれでも見事に最弱と言わんばかりのステータスだ。
唯一の救いはMPが高いくらいだろうか。
しかしどんなことでMPを使うのか、どれほど使うのか、どうすれば回復し最大量を増やせるのか。
分からないことだらけであった。
称号の『商人』に目を向けてみる。
しかし詳細を見ようにもどうすればいいのか分からない。
ゲームの画面に似ている部分もあることだし、タップしてみようと思いそうした。
すると詳細が出てくる。
『商人』:商人から商売に関することを教えてもらう。
ん?商売に関することってなんだ?
商売のイロハを教えてもらったわけではないし・・・と考えて
通貨のことを思い出した。
小銅貨から大金貨までの貨幣価値。
確かにあれにしたって知っているのと知らないのとでは大きな違いだ。
知らないのであれば商人なんて決して務まらないだろう。
そして謎の『異世界のショッピングセンター』
これは謎すぎる。
ショッピングセンターがどういうものかはわかる。
だがこの世界で、前の世界のショッピングセンターに行けるわけでもないし謎だ。
とりあえず詳細を見てみよう
『異世界のショッピングセンター』
この世界とは別の次元の世界にあるショッピングセンターを使うことができる。
最初はごくわずかなエリアで買い物ができるが、この世界に対しての貢献度次第で解放されるエリアが増える。
自身が入りたいと思う場所に手をかざし、ショッピングセンターと念じると入り口が開く。
中に入った後、閉じることを念じれば入り口は閉じる。
え???
じゃあショッピングセンターを使えるのか!?
気になった僕はさっそく使ってみようとしたが、仮に今ショッピングセンターに入ろうとしても買ったものはどうする。
持ち歩くことはできないんだ。
だとすると袋のようなものが必要になるだろう。
おそらくショッピングセンターでもどうにかなるだろうか、服だけみてもこの世界の物では無いと見て判別できてしまうのだ。
ならばそういう袋はこの世界で買った方がいいだろう。
幸いにもまだ店仕舞いの時間ではないようだ。
僕は雑貨屋を探して街に出た。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます