夏の匂いがする
こんなタイトルをつけておいてまだ四月である。夏の匂いってなんだろうか。私は、夏になると漂ってくる匂いだと思う。何度も嗅いでいるうちに、それが頭の中で「夏の匂い」に変換される。金木犀の匂いを嗅ぐとトイレを連想する世代がいるのと原理は同じなんだと思う。
前置きはいいとして、そうなのである、夏の匂いがしたのである。空気は夏の触り心地がしたし、電車に乗っているおっちゃんの半袖から刺青が覗いている。怖ぇ。でもこれもまた、刺青をしている人は怖い、という私の長年の偏った蓄積の結果だと思うと世界は面白い。話しかけてみようかな、いやこっちが不審者になっちまうからやめとこ。
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