付喪神々の宴
@isorisiru
第1話
登場人物
・
真実を透通す
割と商魂逞しく、思った事はバッサリいう性格。
・
最年少にして一番のまとめ役。最年少らしいあどけない一面もある。
・
生粋の江戸っ子で、日和神とよく行動を共にするため神木が深い。
・
婆ちゃんみたいな言葉で喋るが見た目は子供、声も子供。実は年齢的には上から二番目。
・
・
売れていない落語家を装って暗殺家業に手を付ける。
硬派と言う訳でも無く、付喪神での集まりの中ではふつうのおっさんである。
年齢
路進>草加神>瓊郎>火産霊=物見神>日和見神
_________________________
火「おいおいおい、
日「あちきはここだよぉ
物「うるさくもなりましょうに、
日「
火「風の噂にゃあ、もう関所を通ったって話でさぁ!」
物「
火「…皆に知らせてやんな。久々に
~~~~~~~~~~~
瓊「久しいね
草「その『姐さん』ってのやめな。傍から見たら子供に敬語を使っとるんじゃぞ」
瓊「悪いなぁ昔から抜けねぇんだこれが。」
草「あんたが来たら此処は休みだよ。闇の神の
瓊「それで物見から話であるんだが、ヒソヒソ」
草「話の腰をじゃな…って、
瓊「らしいんだこれが。草加姐さんは
草「覚えてるも何も…あやつ、力を強くしてくると言うていなくなったんじゃぞ?」
物「我々にとって力は信仰、おおよそ全国を回って
草「
火「草加の婆ちゃんの所は溜まり場みてぇなもんだ、昔から変わんねぇ」
瓊「
物「うるさいですよ
草「最近の
火「そう言ってやんなってぇんだ婆ちゃん。とは、言いてぇが…実際路爺がいなくなってからはべらぼうに大変だったからなぁ」
瓊「待つかのう、姐さん、お茶あるかい?」
物「あっしは冷たいので」
草「…ぐぐ、後で覚えておくのじゃ」
~~~~~~~~~~~
日「…来ないでありんす」
火「来るときに見なかったんでぃ?」
物「この雨じゃァ傘で誰かわかりゃあせんね、でも…」
火「雨が強くなってるって事ぁ、路爺が来てるってこった。」
草「初代徳川が御国を治めて70年…そのうち20年会ってないんじゃ、あの
路「糞爺でわるかったなぁ、
瓊「やっと帰って来たかって、ははは何だよそれ!」
火「ん?…!、はっはっは!路爺、それ…!」
日「くっくっ、ずっとその格好で
路「なんだお前たち、
物「ガタイが異常なんでさぁ、路爺。そんな壁みてぇな虚無僧いねぇ」
草「まぁ、なんだかんだ言って…神物付喪神集結じゃのう」
火「酒でも飲むでぃ!婆ちゃん消毒用の
路「いいのう酒。行脚の間はまともな生活しとらんかったからのう」
日「それは顔を見せればそれは解決するでありんす」
~~~~~~~~~~
物「そういやぁ
瓊「いやぁ、もうからんころんよ!
路「拙者と一緒に行けばよかったものを。刀の振るい
日「あちきわぁ…路爺がいなくて…少し寂しかったでありんす…」
火「日和は相変わらずからっきしに弱ぇなぁ。ただまぁ一番泣いてたのは日和の奴なんだぜ路爺。」
草「最年少でお前と
物「でわでわ出来上がって来ている所で、次へと参りましょう…
~~~~~~~~~~~
草「物見、ちゃぁんと許可は取ってるんじゃろうな?」
日「70年前しこたま怒られたでありんすからねぇ」
物「そこはもう承知の助でありまするよ。付喪神とは言えど依り代の無差別格闘…場所は取っておかないと大変ですからねぇ」
火「とくにあっしと路爺、草加の婆ちゃんはやべぇな!」
瓊「物見の本質は鏡…反射板を組み込んだ結界なんて…よう考えたなぁ…自分たちで打ち消さんと攻撃が延々飛んで来るのがちと難点だが」
路「その方が
草「皆…体は
物「それでは…神物付喪神の戯、はじめぃ!」
火「狙いは…」
日「
路「拙者か!」
火「日和に
日「
草「やっとるのぉ」
瓊「やっとるなぁ」
物「そっちでもちゃんとやってくだせぇ、漁夫はナシであります」
草「そうじゃのぉ、いい加減にその姐さん呼び、矯正してやるのじゃ!」
瓊「本職とまともに戦うってのは辛いぜ姐さん!落語の演目にしてやる!題はそうだな…『
路「いくら相性の不利とは言えど、そう食って掛かられるとこの路進も辛い所があるが…?!」
火「知ったこっちゃねぇ、日和、突っ込め!後ろは立ち回ってやらぁ!」
日「ちと、借りを作らせてくなんし!路爺と言えど、対人はおろそかにしてたでありんすね」
物「路爺、陥落。残りは四人でありやすが…この結界持つかぁ…?」
瓊「いくら何でも刀で炎や
草「なんで!ワシに勝った気で!おるのかのう!!…その軽い口、縫い合わせてやりたいのじゃ」
路「相変わらず草加は
物「路爺、もう大丈夫なんですかい」
路「なんとかな…普段から異能を使い慣れている
火「だめだぁ、焼き切った先から枝が生えてくる…なあ婆ちゃん!ちょっとしつこすぎやしねぇか?!」
草「婆はねちっこいのが世の定番なのじゃ!相性の不利もお前が
瓊「なあ日和、いくら仕合とはいえお前さんの肌に傷を付けると楼主の婆ちゃんに怒られそうなんだが…」
日「それならさっさと…おこられてくなんし!!」
瓊「ったく、夜の神が天の神を裁けるかってんだくそったれ!」
路「ところで物見よ…明らかに『あれ』は亀裂だと思うんじゃが…拙者の目が狂っとるのかのう」
物「え?…あっやばい割れる」
火「でりゃあああぁぁぁ!!…あり?」
草「馬鹿ッ、江戸城に…!」
路「
瓊「あっぶねぇ、江戸の中核が溶けちまう所だった…」
日「
路「兎にも角にも、
物「これにてちゃんちゃん、終幕ってか?…締まらねぇ」
付喪神々の宴 @isorisiru
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