鳥は電車に轢かれない

莉夜

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ホームの黄色い線を飛び越えそのまま道があるかのように進んでいく。


あ、落ちた、


雀がホームから線路の方へ落ちた。


でも平気そうにしている。私たちの世界だよって歩いている。


私もそのまま線路に引き込まれそうになった。


でも線路に入ったら電車が止まっちゃう。


だって駅は私たちの世界だから。


空を見上げるとオレンジ色の空に黒い影の鳥が飛んだ。


もう一回線路を見ると鳥は案外沢山いた



鳥は電車に轢かれない。




鳥は物事に怯えない。



鳥は免られる。




私はいったいどうだろうか。







人間関係という黄色い線が沢山張り巡らされ、教室というホームから落ちることに怯えなかっただろうか。


私は社会という電車に轢かれた


ある1人の女の子に惹かれて


そこらへんに飛んでいる鳥がオスかメスかなんてどうでもいい。


でもニンゲンにはどうでも良くなかったようだ。



惹かれるのは自然でも悪意があって私は轢かれた



私がこうしていま本当の駅のホームから線路に飛び降りようとしているのは


社会に適合できなかったからだろうか。



愛を否定されたからだろうか。







鳥に魅かれたからだろうか。


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鳥は電車に轢かれない 莉夜 @riya_

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