月の開拓者ーノイズー

bbキャンセル君

プロローグ

あの月はね、生命の装置。あれが無いと君達は生きていけない。

死ねない国民が可哀想だとは思わないのか?

管理者


あの暗闇は、全てを知った。我らのコアは守らないといけない。

死ねない国民の行き着く場所にはちゃんと意味がある。

だからこの件から引け。暗闇の使者。


「譲らない」

「ならば死ね」


年に一度の鐘が辺りに鳴った時が合図だ。

さぁ始めよう、私が月を攫う。



これは決定事項だ。

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あの方の加護を使い、貴様を殺す。

ここからが、正念場だ。

さぁ来い!闇は俺が祓う。



ゴーン、ゴーン

重圧ある音が鳴る。

――――――――

ふと空を見上げれば

綺麗な月がある。


欠けることも無い、不思議な月は今日も僕達を見守る。


そんな日に、僕は運悪く、一匹のボロボロなコウモリが地面に落ちる。


「どうしたんだい?こんなにボロボロになって」


手の平に乗せて聞くけど、答えられない程弱々しい姿をさらしてる。


「じゃあ連れて帰って治してあげるね」


僕は可哀想なコウモリを家に持って帰った。


家について真っ先にコウモリの怪我を治療する。


見た事の無い程の重い傷だ。


可哀想に、何があったの?


「ほら出来たよ」


コウモリは嬉しそうに部屋中を飛び回った。

良かった・・・・。

ガラリ

「もう大丈夫だよ。ほら、行きなよ」

窓を開けて逃げる様に言う。


コウモリは理解したのか、外に飛び出していった。



―――――次の日

重い体を起こし、朝だという事を実感する。

「もう・・・か」

渋々起きて顔も洗い、朝ごはんは適当に軽く食べてから、バイト先へと向かった。


「おはようございます」

挨拶と共にバックルームへ入ると、知らない女性がそこにいた。

(新入りかな?)

「あっ優夜ゆうや君!ちょうど良かった。彼女今日から働いてくれる、暗童あんどうさん」

「よろしくお願いします」

「よろしく・・・」

無愛想に挨拶する。

「そんじゃあ任せるね!」

「・・・・はい?」

「よろしく~!」

スタスタと去って行く店長。

要するに面倒事世話役は任されると、

「優夜先輩!」

「・・・・・分かったよ」


彼女に仕事の事を教えた。

彼女は物わかりが良い。

だからすぐ覚えてくれた。

――――――――

「お疲れ様」

「お疲れ様です!!」

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