愚かな人たち、きっといつか

蒼キるり

愚かな人たち、きっといつか

いつか人は先へゆけるのでしょうかみっともなく足踏みばかりで


分かり合えないは当然それが人許し合って生きていきましょう


手の甲に一筋の線すぐに消え生まれた訳に思いを馳せる


後の人歴史見た時最後の悪い時と言う「今」にしたいよ


剥き出しで傷つくなんてわかってる包まないのは全部見るから


無力さが積もるばかりで進めない だからどうしたここで止まるな


削ることしか考えず残るのは爪ほどの球これで満足?


本に何を求めるかは自由だが私の選びに口を出すな


小石蹴る意味があるかと問われれば百年後に見てろと嘯く


創作に不満ぶつけるだけが生き方じゃない未来は選択だ


手を洗いバリア作れるわけがない砂糖細工のような儚さ


本守る加工ひとつが愛おしい手触りで愛伝わる奇跡


向日葵の魚の群れは一心に海を愛するふりして泳いで


おかしさを指摘することがおかしいならば正常など幻ね


前髪を守る砦に指定した夜もあった寄りそうは己


棒に良さ求める子どもいつまでも私の胸に居座る祈り


壁の溝指でなぞる守るもの人の皮膚に似て脆く優しい


もうやだと叫ぶ場所など何処もない誰が与えてくれなかったの


生きることは迷うことで多分それさえ悪くない月は目印


弱ささえ撫でたいという仄暗さ私は私を今日知ったの

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愚かな人たち、きっといつか 蒼キるり @ruri-aoki

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