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目次
305_MSM18
騙されたかもしれない
先生に
いやそんなことない
親兄弟に
いやそうじゃない
友人はいなくてよかった
そう思う心さえも
なくなってしまえばいいのに
疑心暗鬼をぶつける
相手はいつも自分
見た目はとてもきれい
大丈夫だよと言われる
内臓はとてもきたない
大丈夫なはずと言う
出所不明な「死にたい」は
今までは薬と若さで誤魔化せた
もう何年も飲んでいると
もう何年も歳を取っている
いつまで薬で抑えられるだろうか
「どうか生きて」
まだ行ったことのない
まだ見たこともない
頭上から聞こえてくる
柔らかく暖かい言葉
登るにはとても脆い言葉
「こっちにおいで」
足元から聞こえてくる
降りるにはとても堅い言葉
思い付いた言葉を
吐き出しながら
書きなぐりながら
そろそろ薬が舞い降りた
効いてきたみたいです
今日の不安はこれで終わり
今日の不安はとりあえず終わり
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