幸せな朝
目が覚めた。
隣には裸の珠鈴が軽く私に抱きついてきながら眠っている。……可愛い。
もちろん……なのかは分からないけど、昨日、私と珠鈴はあれだけ激しく愛し合ったんだから、私も珠鈴と同じで服は何も着ていない。
……本当は下着くらいは着けてから眠るつもりだったんだけど、お互い疲れてそのまま寝ちゃったんだよ。
……私はそれ以外にも、少しの間だったとしても珠鈴と離れたくなかったって理由があるんだけどね。
「りっかぁ……」
そう思っていると、珠鈴はまだ起きた様子は無いというのに、そんな寝言を言いながら少しだけ体を動かして私にもっと密着してきたかと思うと、そのまま少しだけ頭を下げて私の胸に顔を埋めてきた。
……そんなに私の胸、好きなんだ。
まぁ、そうだよね。
私が催眠術なんて本当は無いんだって明かす前だって催眠術を使っていっぱい触ってきたりしてたもんね。
……昨日の夜だって私が攻める側だったのに、いっぱい触ったり弄ったりしてきてたし、そりゃ嫌いなわけないよね。
……私だって、小さいけど珠鈴の胸は好きだし、お互い様だよね。
「……んっ」
珠鈴の頭をゆっくりと起こさないように優しく撫でた。
すると、眠っているはずなのにお返しとばかりに珠鈴の手が私の胸に持ってこられたかと思うと、少しだけ力が入り、思わずそんな声を出してしまった。
……これ、本当に眠ってるんだよね? 胸に顔を埋めて、その胸を揉……んでいる訳では無いけど、力を入れてギュッとはしてきてるわけだし、傍から見たらものすごい変態なんだけど。
……まぁ、そんなことをされて胸の先っぽを硬くしちゃってる私にそんなことを言える立場なんて無いんだけどね。
どうせ今日は学校も無いし、珠鈴もまだ寝てるし、一人でしちゃおっかな。
こんなことになってるのは珠鈴のせいだし、仮に途中で珠鈴が起きちゃったとしても、もっと恥ずかしいことをお互いにしてるんだから、問題無いしね。
「んっ、珠鈴……」
そんな考えに至った私は、胸には珠鈴の手があるから、下の方に手を伸ばしていた。
下着も着けていない状態だから、直ぐに下の方を弄ることが出来て、私は直ぐに声を出してしまった。
……こんなことをしてるけど、珠鈴はまだ気持ちよく寝てるんだから、起こすつもりなんてない。
だからこそ、我慢するつもりだったのに、こんなに早く声が漏れ出てしまった理由は明白で、弄られている訳では無いとはいえ、珠鈴の……好きな人の手が私の胸を軽くではあるけど、握ってきているからだ。
それだけじゃなく、顔まで胸に埋めてきてるんだから、バレてもいいと思っているとはいえ背徳感は当然感じるし、それのせいでもあると思う。
「ん……璃花……?」
「あっ、んっ、み、珠鈴……」
珠鈴が目を覚ましてしまった。
最初は状況を理解できてないような感じだったけど、直ぐに理解したのか、まだ眠たそうではあるけど、そのまま珠鈴は私にキスをしてきた。
「……いいんだよね、璃花。私が……恋人が横にいるのに、そんなことをしてるってことは、誘ってるってこと、だもんね」
……元はと言えば珠鈴が私の胸を触ってきたのが原因なんだけど、特に否定の言葉なんて言うことはなく、私は珠鈴に身を任せた。
……最後の方はともかく、昨日は基本的に私が上だったし、今くらいは下でもいいよね。
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