第19話 蜥蜴人亜種
アニエラ達が
私は直ぐに間合いを詰めずに、口を開けて〚空波〛を放って様子見をしてみる。
『ポンッ、ポンッ』
自分達の技を使われて、一瞬だけ目が大きくなったけど冷静に槍で打ち消して、お返しとばかりに〚炎波〛を放ってきたので、〚水波〛で相殺してから間合いを詰めようとすると、亜種も同じ考えだったようで、槍先を向けて突き攻撃を仕掛けてきていた。
『ガキィ』
私は左手の扇で突きを受け止めて、〘無限収納〙から大剣を取り出して振り下ろす。突然手元に大剣が現れ攻撃をされたので、少し反応が遅れたけど素早いバックステップで躱されて、亜種の頬に小さい傷を付ける程度だった。
(なかなか素早いんだね。面白い!)
亜種は頬を伝う血を『ペロリ』と舐めてから、槍を両手で持って大きく振りかぶろうとするので、斬撃を飛ばすと思い、同じタイミングになるように大剣を振ると、斬撃がぶつかり合う!
『バシュッン!』
2つ斬撃が同時に発生して衝突すると、衝撃で辺りが土煙で視界が無くなってしまう。互いに視界を遮られて隙が生じるはず何だけど、私には〘万能感知〙があるので位置を確認できるので、亜種へめがけて大剣の攻撃を仕掛ける。
「そこっ!」
『シュパッ』
私が大剣を両手で持って思い切り斬りつけると、当たる直前に回避しようとした。素晴らしい反応だったけど、剣先が胸元に届いて深い傷を負わす事が出来た。亜種は左手で胸元を押さえるけど、溢れ出す血を止める事は出来ず、最後の力を振り絞って槍による反撃に出ようしたところへ、大剣を横に一振りして首を刎ねた。
『ブンッ』
『ボトッ……』
首を失った体は膝から崩れ落ち、間もなく魔石と鱗を残して
「ハルカ様、お疲れ様です。〚
「パーネ、ありがとう」
トラパーネは直ぐに近寄ってきて、返り血に汚れた私を綺麗にしてくていると、アニエラが戦いの感想を聞いてきた。
「亜種はどうだった?」
「なかなかの動きだったよ。アニーとエリカの良い相手になると思うね。まぁ、単独戦闘をするって事が前提だけどね」
「そっか、亜種が前に出てくる階層が主戦場になるのかな?」
「そうだね。15階層〜20階層が適正になるかも知れないね」
アニエラと話をしていると、エリカがドロップを回収し終わったみたいで声をかけてきた。
「魔石とドロップで呪い系の指輪が出たから、回収しておいたよ」
「ありがとう。じゃあ、先へ進もうか」
「あいよ」
「OK!」
「かしこまりました」
バトルを楽しめたので、上機嫌な私を先頭に
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