第4話 ファミリアでの顔合わせ
私達はリクルト商会を後にしてから、ファミリア商会の店舗となる屋敷へ向かった。
「この屋敷を改装をして、ファミリア商会の店舗になるのよ。素晴らしい外観と内装になるから楽しみにしててね。では、中へ案内するわね」
「「はい」」
ルカが屋敷に到着してから、改装をして店舗になる事を説明して屋敷の中へと入っていく。当然だけど未改装なので店舗には見えないけど、ルカがだいたいのイメージを伝えていくと、アネロが質問をしてきた。
「2階にスペースは、従業員の寮として使われる予定なのですか?」
「2階はハルカさん用の特別室に、特別なお客様を案内する応接室と休憩室の予定だけど、あなた達は自宅住まいではないの?」
アネロが従業員の寮と言ったので、ルカが現在の住まいの事を聞き返すと、アネロとロキシーは現在は借家住まいで、テレサとクラリスは親元で暮らしてるけど、いずれは自立をしたいと思ってるらしいとの事だった。
「それなら、今から私達の住むファミリアへ行って、みんなと顔合わせをしようと思ってたから、そこに従業員の用の家を建てちゃう?」
私はファミリアで顔合わせをする気で居たので、空いてる土地がたくさんあるから家を建てる事を提案した。4人は私の言ってる意味が判らなかったみたいだけど、ルカとトラパーネは軽く頷きながらトラパーネが応えた。
「良いかも知れないですね。まぁ、全員が望めばですけどね」
「えっと、望んだところで家なんて簡単に建つものじゃないですよ?」
トラパーネの言葉を聞いたアネロは、さらに意味が判らない感じで、困惑気味な表情で私達へ質問をすると、他の3人も頷いていた。
「まぁ、それはファミリアへ行けば意味が判るんじゃない?地下室へ行こうね」
「「は、はい?」」
4人は意味が判らないままに、私達の後ろをついて来て地下室へ入って、部屋の中心にある魔法陣の中へと収まるように入る。何が起こるのか不安な4人も、恐る恐る魔法陣の中へと入った。
「じゃあ、ファミリアへ転移するね!」
『パッ』
一瞬でファミリアへ到着したけど、4人は何が起きたのかまだ判ってないので、転移部屋から出て屋敷内へ出ると、全く違う場所だと気づいて4人は驚く。
「「えぇーー!」」
屋敷内に大きな声が響き渡ると、エリカが現れて声を掛けてきた。
「おかえり。その4人が商会で働く娘達かい?」
「そうだよ。みんなに合わせようと思ってね」
「あたいはエリカだ。よろしく頼むよ」
「「よろしくお願いします」」
いつもなら1番にやってくるアニエラの姿がないので、周りを見渡していると、いきなりエントランスのドアが開いたと思ったら、もの凄い速さで飛んできた影が私に直撃する……
『バンッ!』
『ビュンッ!』
「ぐはっ……」
私は飛んできたアニエラに抱き着かれたまま転がっていく……
「はぁっ、はぁ、ハルカ香り〜」
「ちょっ、アニー?お客さんだよ!」
「ん?いらっしゃい。私がハルカの第一の眷属アニエラだよ!」
「「眷属?えっ……よろしく?」」
なんとも衝撃的な顔合わせとなったのだった。
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