第43話 私の知らぬ間に……
エリカの説教が終わってから
アニエラの負った傷は〘超速再生〙のおかげで、エリカの説教中に元通りになっていた。普通のハンターなら怪我をすれば討伐を断念するだろうけど、私達にとっては軽い怪我なら直ぐに回復するので問題は無かったの。
「エリカの鞭って便利な武器だね。私達は仰向けにさせないと刃が通らないよ(汗)」
「あたいの鞭は三日月形の刃にミスリルワイヤーを通してるからね。刺す事も出来るし、巻きつけて挽く事で挽き切る事も出来るからね」
「エリカの〚鞭術〛コピーしてもいい?」
「いいよ。玉の砕き方も教えようか?」
「それはいいや(笑)」
「専属鍛冶士も出来たんだ。レアな鉱石類を手に入れて専用武器を作るのもいいね。本来なら討伐する魔物に合わせて、最適の装備を準備するのが当たり前だからね」
「帰ったらパインに相談してみるよ」
「あぁ、それがいいね。今日は2人が蜥蜴を見つけな!あたいが首を落としていくよ」
その後は、適正武器を持たない私とアニエラが
私が料理担当なので、アニエラが大きな岩に穴を開けて部屋を作る。新鮮な蜥蜴肉があるので、骨付き肉を火で炙って軽く塩胡椒で味付けをして、スープとパンを〘無限収納〙から出せば夕飯の出来上がり♪
「さぁ、夕飯の準備が出来たよ〜♪」
「わ~♪お肉!お肉!」
「これは美味そうだね♪」
「素材が良いからシンプルに塩胡椒だけで味付けしたの。絶対に美味しいから食べてみて♪」
『ガブッ、モグモグ』
「美味い♪」
ワイルドに骨付き肉にかぶり付きながら、食事をしているとエリカが『ニヤッ』としながら喋り始めた。
「アニー、
「……無い」
『この地場では何も出来なかったよ……』
「へっ?3人でなんの話をしてるの?」
「せっかくの野営だからさ、3人で賭けをしてたんだよ。1番活躍した者がハルカと楽しむ権利を得るって賭けをね(ニヤリ)」
「えっと……私は聞いてないんだけど?」
「まぁ、そこは気にしないでおくれ(笑)」
私の知らないところで3人は賭けをしていた。私の了承もなく楽しむ権利を賭けていたの……
私って3人の主の筈なのに勝手に話を決めるなんて……断る事はできなさそうなので受け入れる事にしたの。
「じゃあ、始めさせて貰おうかね♪」
「えっ……ここで?」
「あぁ、見せつけながら楽しむんだよ♪」
「えっ、ちょっ、あっ……」
エリカの性癖なのか、アニエラに見られながらエリカとの悦に浸る時間を過ごしたの。
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