第32話 教えてエリカ先生
私達はトーレス町へ戻って、冒険者協会でルカさんにオーク討伐完了手続きをしてもらう。
「ハルカさん、おかえりなさい!」
「ただいま~♪今日はオーク5体なので解体場へ行けばいいよね?」
「はい、行きましょう」
私はルカさんと一緒に解体場へオークを渡しにいくので、アニエラとエリカは受付で待ってもらう事にしたんだけど……問題が発生していた。
私とルカさんが解体場から戻ってくると、2人の冒険者が股間に手を当てて悶絶していたの。
「おぅ、ハルカおかえり!戻って来るのがもう少し早けりゃ、そこで悶絶してる2人のおっ勃った性欲の象徴が砕けるとこを見られたのにな〜(笑)」
「うん、あれって面白いよね♪パキーン♪パラパラ♪ってさ、私なら握りつぶすもん(笑)」
悶絶してる2人を見下しながら『ゲラゲラ』と笑ってる2人に話し掛ける。
「はいはい、アニーはそんな怖い事を言わないの!エリカも挑発して砕いてたら、この町から子供が居なくなっちゃうよ。ルカさんに精算してもらったら家に帰るよ!」
「あははは……あの姉妹は怒らすのは危険ですね。えっと、今回の精算は金貨10枚になります!」
「はい、確かに受け取りました」
私達は精算を済ませて後は、家へ戻ってお風呂へ入って汚れを落としてから一戦交えた後は、3人でノンビリと過ごしているとエリカが私に提案をしてきたの。
「人材は直ぐに集まらねえからさ、今のあたい達に必要だと思うスキルを手に入れたいんだよ」
「どんなスキルが必要なの?」
「ハルカが
エリカに初めて会った時にも〚偽装〛の事は言われていたので、〚偽装〛スキルは早急に手に入れたいところだね。
今日の討伐で十分に稼いだから、明日は討伐を休む事にして町でスキル所持者でも探そうかと思った。
「じゃあ、明日は討伐は休みにして、町を歩いて欲しいスキルを探すって事でいいかな?」
「無駄に歩き回る必要はねえよ。〚偽装〛はスラム街に行けば犯罪で使ってる奴がいる。〚付与術〛は鍛冶街へ行くか、錬金術士を当たれば見つかるから、そこから攻めればいいんだよ」
エリカの知識は、前世で使っていた【Alexa】を思い出す。この世界の判らない事があれば、『エリカ、◯◯検索して!』って感じで聞けば殆どの事は答えてくれるもん(笑)
なんて思ってるとアニエラがエリカを褒める。
「流石は元お婆ちゃんだね♪これからも色々と教えてね!エリカ先生」
「任せな!ハルカ達も永遠に近い時間を過ごすんだ。これから色んな知識が身についてくよ」
そうなの私には寿命がない。2人も永遠に近い時間を生きる事になる。そのうちに知らない事なんて無いってくらいに、色んな事を経験していくんだと思ったの。
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