第7話 以心伝心
アニエラが眷属になり
〚以心伝心〛ヴァンピール族の特殊スキルで、主従の繋がりにより心での会話が可能になる。距離に関係なく会話ができる。
なかなか便利な特殊スキルだった。
アニエラに〚以心伝心〛を使って話し掛けて驚かして見る事にしたの。
『アニー、大すきだよ♪』
言葉を送ると、アニエラは驚きの表情で私の顔を見たの。なのでもう一度話し掛けてみる。
『驚いた顔、とっても可愛いね♪』
「えぇ~!ハルカの声が聞こえるんだけど!」
「驚いた?アニーが眷属になった事で〚以心伝心〛っていうヴァンピール族の特殊スキルが使えるようになったんだよ」
「凄く便利だね。
『できるよ。直接話すのは初めてだね。アニーよろしく♪』
『凄い、凄い!
これからは3人同時の会話も出来るので、更に楽しい生活になりそうだ。余りここで時間を潰すと日が暮れるので、山脈を下り始めたの。
かなり下って来たけど、相変わらず気配は全く感じないので気味が悪い。もう少し先へ進もうかと思ったけど、森林地帯に入るので手前の岩場で野営する事にした。周囲の気配は
「ハルカって、何歳で転生しちゃったの?」
「17歳だったよ」
「成人してたんだね、結婚はしてたの?」
「前の世界では18歳で成人だったから、私は未成年で学校へ通ってたんだよ」
「学校へ通うって事は貴族だったの?」
「私の国には貴族制度は無かったよ。努力次第で好きな道を選べたんだよ」
「私は家が貧しかったから、学校に憧れてたんだよね」
「この世界の基準が判らないけど、私の世界の事で良いなら勉強なら教えてあげるよ」
「ほんと!算術を教えて!」
「良いよ。生活拠点が決まったら授業開始ね。そろそろ寝ようか?明日は麓まで移動するよ」
「は~い!」
会話も程々にして、明日に備えて寝る事にした。
➖➖➖小桃です➖➖➖
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