第13話 アニエラの存在
アニエラとの生活を始めて2週間が経った。
オークなら複数体であっても、余裕で倒せる程の成長してくれたの。私とアニエラの連携攻撃なら、オーガが群れていても簡単に倒せるんだよね。
ただ、アニエラとの行動は限定的なのもの、頼り過ぎると別れの後が大変になる、そこを意識して直ぐに上層へは行かない事にしたの。
今は、アニエラに魔法のイメージを教えてる。同じ程度の魔力消費の魔法でも、私とアニエラでは威力が全然違うので、発動イメージを明確にする大切さを実演しながら教えてるの。
「こんな感じで同じ
「ホントだ!アニーも練習したら出来るようになるの?」
「うん♪イメージする事が出来ればね。今日はイメージする練習するよ!」
「はい、ハルカ先生!」
この日は魔物討伐へは行かずに、アニエラの魔法イメージの練習に一日を費やしたの。その日の終わりには刃の形状が鋭くなって来たので、明日には鋭い斬れ味の刃を出せそうね。刃の動きが出来るまでは、討伐は中止して練習にすると決めてその日は終わった。
アニエラは短期間で私に懐いてくれた。別れる時が辛くなりそうだけど、他人行儀でギスギスするよりは良いよね。『このまま一緒に…』そう思う事もあるけど、それはアニエラが決める事だから私からは何も言えない…
「ハルカ?どうしたの?」
「あっ、少し考え事をしてたの(汗)」
「夕食も食べたから、あれ良いかな?」
「あぁ、良いよ♪」
「ありがとう♪カプッ。」
「ぅん…はぁん♪」
毎日の事なんだけど、吸血の感覚に慣れずに感じちゃう…短時間だから耐えきれるけど、時間が長くなると快感に溺れそうだよ(汗)
「ハルカ、ありがとう♪いつも変わった声が聞こえるけど、吸血って痛かったりするの?」
「えっ、痛くないよ!感じちゃ…いあ、吸血される時の感覚に慣れないだけだよ(汗)」
「そっか、早く慣れるといいね♪」
「そうだね、じゃあ吸血も終わったし寝よっか♪」
「うん、ハルカおやすみ♪」
「アニーおやすみ♪」
アニエラが就寝して後、
『ハルカはアニエラとの生活を続けたい?』
『うん、その思いはあるけどね。私に決定権はないよね?』
『確かにトラビスを殺してしまったけど、その事に責任を感じて助けてるんだから、こちらから提案しても良いと思うよ。』
『
『僕にとってはライバルだからね。ハルカを奪われないか不安で仕方ないけど、アニエラが
一緒に居れば連携を取って戦えるから、戦力としては欲しいかな。』
『私を奪うって…そんな関係には成らないよ?私は
『そうか♪その言葉を直接聞けると安心するよ。ハルカ大好きだよ♪』
『あぁん♪優しくだよぉ?アニエラには聞かれたくないの…ねっ?』
『判ったよ。それじゃ行くよ♪』
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