燦々に茹でられて乗る地下鉄の 名も知れぬ人の扇子そよ風
茹だるような暑さの中、地下鉄に駆け込む。ちょうど空いていた座席につくと、風が吹いてくる。涼しい。風は隣の人の扇子から。涼風のおこぼれに与る朝のひととき。
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