冷食を解凍するとき氷河期がレンジの中で悲鳴をあげてる
冷蔵庫の唸り声が恐竜と同じだって気付いてるかな、
軟骨の焼き鳥タレがうまいこと 始祖鳥お前知ってて生きてた？

の三首が特に好きでした。
ぶっ飛んだ時代が生活の中に唐突に組み合わさってくるのが楽しかったです。「恐竜」「始祖鳥」「氷河期」どれも古代の登場人物（？）が愛おしく感じられました。

上手く言い表せないんですけど、この作品が好きです。世界観が、と言うと急に陳腐で嘘っぽくなる気がして何と書こうか考えてたんですけど…
「数学を」「日本語の」「もう星が」「白亜紀に」の四首が特に良かったです。自分のばあちゃんの時を思い出しながら読ませてもらいました。