第9話 錬金先輩、射倖心を煽る

「あ、先輩。これ見てください」

「どうしたの?」


問題の配信をアーカイブ化した後、後輩から取引成立の画面を見せられた。

そこには僕達が送った覚えのある“むくみ取りポーション”が高額で取引されてる場面だった。


「へぇ、むくみ取りポーションの取引?」

「ええ。ただ問題なのは、値段を釣り上げるから売って欲しいという内容ですね。当選漏れした人からの希望が殺到した形で当選者が手放す形で乗ったらしいです」

「僕のポーションがねぇ。絶対後輩が余計なこと言ったせいだ」

「まさか再抽選を待たずにこういった手段を取るとは……」


迂闊だった、と相手の善性信じてみたいに落ち込む後輩だったが、僕はジトッとした視線を彼女に送る。

絶対嘘だよね?

こうなるってわかっててリスナーの射倖心を煽ってたよね?


「てへっ」


後輩は可愛く笑った。かわいい、許しちゃう。

そうなのだ、後輩は可愛い。本来なら僕以上にもてはやされるべきは彼女なのだ。

しかしヴァーチャルの側の僕を可愛くしたせいで彼女への興味は向かずに僕ばかり可愛いを受け取っている。こんなのありえない。


そうだ!


「次の売り上げ、良かったら後輩の3Dを作ろう」

「え、嫌ですけど」

「なーんーでーだーよー!」

「そんなの、先輩の可愛さを共有するために決まってます!」


すごいキリッとした顔で言われた。解せぬ。


「それよりどうします?」

「不正取引の話か?」


後輩は頷くが、どうしようもないだろうに。


「放っておくしかない。そう言えば1500万人まで後何人だ?」

「あと100万人程です」

「え?」


早くね? バカンス中に900万人は確認した。

いつの間にそこから500万人増えたんだ?

むしろどこから湧いてきたそいつら。


「やはり先輩が世界に向けて認知されたのが大きいですね! ハッシュタグも#クレイジーキャットガール、または#凄腕錬金術師などが上がってます」

「いや、自作PCの性能の高さの方がすごいだろ?」


全世界的に痴態が広まったのは、良くも悪くも後輩のPCの性能だと思うんだが。あれのおかげで回線混雑字の低画質ダンジョンアタックが僕達の画像込みで高画質でアーカイブ化された。その事実があるにも関わらずに彼女は謙虚に振る舞う。


「これぐらいの技術者なら世界にごまんといます、誇るほどでもありません。逆に先輩の可愛さと実力を併せ持つ方はそうそう見かけません!」

「可愛さは見せつけんでいい!」

「えー、もっと一緒に愛でたいです。あ、今度こんなコスチュームを考えたんですが!」


どう考えても成人男性が身につけようものなら職務質問待ったなしの風貌だ。

猫耳に咥えてインナーにバニースーツ。その上から白衣を着ているとは言え、どこからどう見ても変態である。


側がそれなりに可愛いから許されてるところもある、それを僕が演じてるキャラが着る。その気持ちだけで羞恥心でストレスがマッハだ。


「どうせ僕の許可を取らずとも着せるくせに」

「バレてましたか」


てへ、と舌を出す。かわいい、かわいいけどここで許せば際限なく恥ずかしい目に遭うのは僕なんだよなぁ。


「まぁ、君の事だ。これ以上の衣装も考えてる事だろうね」

「バレてましたか」

「バレないと思ったか? あと頭撫でるな!」

「えー」

「えー、じゃない!」


後輩は僕より背が高い。スラリとしたモデル体型で、出るところは出て引っ込むところは引っ込むわがままボディを有している。

それに対して僕はヒョロガキ。なぜもてはやされるのか全くわからない。


「しかし転売か。まぁ別に僕のポーションがどこに流れようと知ったこっちゃないけど、この取引が表に上がった以上、欲望の加速化は免れないだろうね」

「そう思います。おかげでむくみ取りポーションの市場価格は1500万まで高騰しました」

「頭おかしい」

「私はそのくらいの価値があっても、買う人は買うと思ってます」

「ちなみに君の見立てでは、あれの値段はいくらなの?」


僕の見立ては製作難易度と融合の手間賃込みで3000円取れたらいいところ。

もともとむくんだ肉体を引き締める効果しかないと思ってたからさ。


しかし後輩は違う。実際に飲み続けてそれ以上の効果を知った。なんならもう僕のレシピを乗り越えてる可能性まである。

だって製作難易度は【50】程度だし。後輩でも作れるんだよね。


「300万は硬いです」

「僕の見立ての1000倍で草」

「更に5倍の値段がつけられて相場が上がってます。もしここで一気に大量投下したとして、値崩れを起こしたら高額で買ったお客様はどう思われます?」

「え、ドブに大金を捨てたって思うんじゃない?」


率直に意見を述べる。僕なら損したって言うと思う。


「それは違います。それぐらいで手に入れる人というのは、手放しても惜しくない額だと認識してるお金持ちが大半です。なので買い占め運動が起こります。配信前にグッズが一気に買い占められたのを思い出してください」

「じゃあ購入できなかったリスナーがキレる?」

「そうなりますね」

「やっぱレシピ公開したほうがいいんじゃない? なんで非公開にしたのさ」

「値段が釣り上がってから公開したほうが面白いと思って。あ、既に特許取得済みです。公開後に同じレシピと同じ効能で売り出したら私たちにお金が10%入ってくる仕組みです。第一発見者の特権ですね。それと鑑識にかけて実証データも渡してるので“若返り”効果ありと正式に公表してもらってます」

「意地悪いなぁ。じゃあ次のレシピは順番飛ばして製作難易度【50】行っちゃう?」

「いえ、このまま順番通りに行きましょう。どこまで相場が上がるか見ものですね!」


いつからこんなに擦れた子になっちゃったんだろう?

まぁ、前勤めてた会社の社長はセクハラ魔王だって聞くし。そこでかな?

顔だけで広報化に回された恨みを錬金術で返すサクセスストーリーでも思い描いてるんだろう。


好きにさせとくか。

これ以上ストレス溜めて僕に恥ずかしい衣装を着させると言い出させないためにも、リスナーには少しの間困ってもらおう。

ただ当選数は10本セット、10名は変わらず。

グッズ販売では一切販売しないことにする。


なんでそうするかはこちらで値段を決めないことで相場が勝手に膨らむとの見込みもあるからだ。それに実売しちゃうと価値が薄れるからね。

是非錬金術師一同に作り上げてほしい。そんな思いから決意する。


登録者数は数日もしないうちに1500万人に達成したけど、増え方の勢いが凄すぎて間に合わず通常レシピ回を挟む。


リスナーたちからの裏切られた! と言う声を聞いてほくそ笑む後輩。

絶対この顔を世間に見せたくなくて3D化しなかったに違いない。


ニコニコトーンで語れる後輩の才能が怖いぜ。

僕なんて赤ら顔と猫耳が追加されたおかげで感情描写に拍車がかかって恥ずかしいったらありゃしないのにさ。


その回のレシピは製作難易度【30】のハイポーションもどきと、実物のハイポーション。その二つを錬金窯に突っ込んで更に蜂蜜500gを加えて融合させた万能薬もどきを公表した。


効能は凍結、火傷、麻痺、猛毒、暗闇、食中毒の解除。

ハイポーションとハイポーションもどきをそれぞれ用意しなければいけない分、難易度が上がってるが、これまで僕達のレシピで散々懐を暖めてきたんだから、そろそろ投資の時期だよ?


石化まで直したいなら本物の万能薬を作ってくれ。

あとは石化解除薬。

製作難易度は30どころか90あるが、是非地道に頑張って欲しい。


素材もさることながら、成功率があまりにも低くて【中級抽出】を複数回使用するのが基本。【中級抽出】の取得熟練度は85というからさあ大変と言うやつだ。


レシピの公開自体はアフリカの博士がとっくに公開してるので、僕らは会社側からの請求で一度作ったことはあるが、製作難易度の高さで死屍累々だったな。


僕は一発で成功したけど、発表してない。

したらしたで顰蹙を買いそうな雰囲気ってあるじゃん?

僕はそれに流されただけなので悪くないったら悪くない!


そして一週間配信をお休みしてからの記念配信日。

僕たちは別にリスナー数獲得の為に毎日は放送しない。

企業垢じゃないからなんの縛りも抑制もない。

海外に籍を移したから日本の政府から依頼があっても突っぱねられる!

怖いものなんてどこにもないのだ。


問題があるなら引っ越しちゃえばいいし。

そのフットワークの軽さが僕達の利点らしい。

新衣装で白衣が取っ払われたので顔から火が出るほど恥ずかしかったくらいだ。

ついでに僕のアイデンティティも守って!

後輩からは笑顔で却下された。解せぬ。



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大手製薬では、業績低下を挽回するためにとある事業部が新たに建設された。

それが『むくみ取りポーション』部署である。

まだレシピ未発表であるにも関わらず、先物買いして現物を手に入れて解明、作らせようという腹づもりだった。


前回800万で購入した時はまだ安かった。

今ではその倍の相場になっていると聞く。失敗はできないという強迫観念が社長の声を大きくさせた。室内にはそれぞれの部署を統括する主任やその補佐が集められ、社長の言葉を待っていた。


「今日君たちに集まってもらったのは他でもない。先日とある配信番組で発送されたポーションは知っているかね?」

「あいにくと研究に忙しく見る暇がありません」

「私も詳しくは。ただ研究員の幾らかは知ってる模様です」

「私は知ってますよ。先輩と後輩の錬金チャンネル! ですよね?」

「知っていたか、美作君」

「大塚君のところの研究員か。ならば君に新しい部署を任せようか」


ハイポーション部署やポーション部署のみならず、ここに来て新しい部署を任せるなんて正気か? 

大塚は額から頬へ冷や汗が伝う。

夥しい数の業績低下を受けたが、日本から探索者の数が激減した事で倒産の危機を免れた大手製薬。社運をかけた一大事業。

それを新しい主任を据え置くのではなく、兼任させるあたりこの業界の人材酷使の闇は深い。

どこも熟練度の高い錬金術師はそう多くなく“これも経験”と無理をさせるケースが多くあった。


「失礼ながら社長。私は既に二つの部署を統括しております。更にもう一つと言うわけには……」

「大塚君、私は君に期待してるんだ」


社長は席から立ち上がり、大塚の側までよると肩をポンと叩いた。

その顔にはその損益を返済し切るまで逃さないぞ、と書き込まれている。


「せめてポーション部署だけでも他の部署に回していただけませんか?」

「研究と同時には無理かね?」


定時に帰っているのを知っているよ、と出退勤表を見せつけながら脅迫する。

定時退社しておいて、余裕がないなどとは笑わせてくれる。

その間にポーションをかき集めているなんて知りもせずに、社長は大塚を追求した。


「そ、そうだ! 毒けしポーション部署の鷹取や、目薬部署の富野はどうです? 探索者そのものが減って暇を持て余してるんじゃないかと思います。私だけ三つの部署を掛け持ちというのは少し……」


おい、こっちを巻き込むな! という両名からの怒りの顔。

槍込虐めに賛同してたのに、自分だけ泥をかぶるのはおかしい!

常々そう考えていた大塚は全ては無理でも、二名に半分づつ請け負って貰うならどうか? と社長へ掛け合った。


「分かった。だがポーション部署を鷹取君、富野君に任せる以上、むくみ取りポーション部署の成功は期待させてもらうよ?」


社長からの熱い期待に、大塚は威勢の良い返事をした。


「ちなみにそのレシピなどは?」

「それを解明し、制作するのが君の仕事だ。頑張ってくれたまえ。期限はそうだな、一ヶ月でどうだ?」


一から作れというのではない。既に素人配信者が作り上げ、実物まで手元にある。今日、明日やれという話ではないと聞いてホッとする。

ポーション部署を押し付けられただけでも大塚の気苦労は和らいでいた。


残業代が一切出ないので、研究所にいるより外でポーションを買い付けて会社に回すというやりくりをかれこれ3週間も続けている。


いくら高級取りであろうとも、この三週間で失った金額は軽微であったとは言えない。借金を抱えるほどではないが、確実に無一文に近づいたのは確かだった。


「美作君、君の記憶だけが頼りだ。その配信者は制作時にどんな思いを寄せていたとか、そういうエピソードは覚えてるかい?」


大塚は普段の優しい笑顔で訪ねた。

ここ最近は溜めてた金を急激に失うストレスで常にピリピリしていたが、その現実は誰かに押し付けることに成功している。もう金を失う心配はない。

そんな気持ちから来る安堵だ。


「いえ、特に。ただ遊びで作ったとだけ仰ってますね」


そう言いながら美作は年季の入った錬金窯で玉こんにゃくをぐつぐつ茹でていた。

夜食か? それが錬金術の代替えレシピとは気づかずに大塚は気分良さげに美作に尋ねる。


「しかしむくみ取りポーションとは知らないな。一体どんな効果があるんだ? 社長が大枚叩いて入手するほどの品なのか?」


美作がパソコンをカタカタ叩いて、とある画面を見せた。


「これは?」

「むくみ取りポーションの市場価格ですね。販売は一切なく、抽選でのみ入手可能。当時の取引は運よく手にした10名の錬金術師のみ。効能は美肌効果。本来は徹夜明けのむくんだ肌をすっきり解消するメリットしかなかったそうですが、後輩ちゃんが長年使った結果美肌効果があると実証した事で世の富裕層が食いついたというのが流れです」

「単価1800万!? 頭おかしいな!」

「社長はここまで高騰するとは見抜けずに居たのでしょう、入手難易度は極めて高いので失敗は許されません。次の配信は一週間後。その時に錬金術師にのみ当選チャンスがあるようですけど、エントリーしときます?」

「お願いできるか? いっそうちの部署全員で応募しておくか」


大塚は軽い気持ちでいた。

如何にして海外の富裕層に知れ渡ったかを軽く見ていたのだ。

海外で活躍するSランク探索者が絶賛する武器開発力、防具開発力、アイテム製作力。それを加味して公開されたレシピが高く評価されてるとも知らずに、レシピのみが一人歩きしてると思い込んでしまう。


個人配信者の立場を甘く見ていたと言うのもある。

たかが数万人程度の登録者だと見込んでいた。

だから一週間後に発表された登録者数を見て度肝を抜く。


『どーもー、1500万人達成記念配信をやる前に6000万人達成記念配信をやる事になりそうな先輩と!』

『最近可愛い衣装作りに余念のない後輩の送る錬金チャンネル9回目! 始まりまーす」

「はぁ!? 6000万人!?」

「わぁ、達成おめでとうございますー」


たったの9回? 登録者数6000万人!?

大塚は未知の配信に慄いて尻餅をついてしまった。

個人勢というのはもっと少ない登録者数ではなかったのか?


社員全員で送れば当選すると高をくくっていた。

その横では当たり前のように美作が拍手を送る。

彼女の中では日常風景であるかのような歓迎ぶりだ。


発送は一週間後。

ここで先んじて売り込めば、うやむやにできるかもしれない。

何せ分母が6000万人だ。多少質の悪い偽物が混ざっていようが、この配信者のせいにできる。


そう思って配当者に扮してなんの効果もない低品質のハイポーションをむくみ取りポーションとして偽装して安く売った。

安いと言っても相場を下回ると言った意味でだ。


まるで失った金を取り返すように、100本しか存在しないはずのむくみ取りポーションが市場に出回る。数万本も出回れば市場に疎い人間は誰だって気づく。模倣品が出回っていると。


当然史上は混乱した。

偽物の流出。出所はどこだ?

そんな情報がネット上に飛び交う。


やり始めたのは大塚が最初だったが、途中から模倣犯が跋扈した。

なんと鷹取や富野まで便乗して大金をせしめていたのだ。

だが思った通りにクレームはその配信者へと向かった。

いい気味だ、ザマアミロと嘲笑う大塚たちへの返答は、


レシピの公開というしっぺ返しだった。


公開を受けて世の錬金術師たちが色めき立つ。

あのレシピを最初に完成させるのはどの会社だ!?


富裕層たちの投資レースが激化した。

当然、大手製薬はもう出来ているつもりで高みの見物。

納期は僅か一週間に迫っている。

偽物が出回る程度の薬品なら、大塚が解明してるに違いないという信頼のなせる技である。


当然レシピの解明は愚か、大手製薬の大々的な売り出しによって大塚にかかるプレッシャーばかりが募っていく。

もう生産体制に入っている頃だろう。進捗はどうだ? だなんて社長は大塚に都度聞いて回った。


ここで偽物を流出させた一派のうち一つが自分ですとは言えず、ならできることから取り組むも納期は待ってくれない。


「美作君、作れそうか?」

「いや、無理です。だって私の熟練度40しかありませんよ? どうして製作難易度50のものがそうポンポン作れると思うんです?」

「いつの間に熟練度40に?」

「熱心な“先輩と後輩の錬金チャンネル”リスナーなら基本これくらいにはなってるかと。世間の目はむくみ取りポーションにのみ目が向いてますけど、セットの眼精疲労ポーションや空腹無効ポーションの方がヤバいって気づいたほうがいいです」

「そんなものまで配ってるのか?」

「ええ。セットで10本づつ。当選した人なんてもう熟練度70付近まで行ってるんじゃないですか? あの配信の本質は錬金術師の熟練度向上の一点のみに特化していますし。ただのリスナーである私ですらこれですからね。あ、ハイポーションの今日のノルマ終わったので帰りますね?」

「あ、ああ」

「主任も熟練度向上をしたいならもう一度真剣に錬金術に取り組んでみたらいいんじゃないですか?」


部下からの進言に何も言えずにその場にへたり込む大塚。

当然、社長からは大目玉を喰らいクビを言い渡された。

会社に著しく損益を与えた罪状を並び立てて多額の借金を背負ってのクビだ。


妻や息子からは距離を置かれて別居。

借金返済の取り立て屋が毎日マイホームにお礼参りに来る。

どうして自分だけがこんな目に?


悪いのは自分だけじゃない。

そう叫んだところで大塚に同情してくれる声はひとつもなかった。

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