神秘の人魚族

紫川ころる

登場人物と設定紹介

うちの創作の人魚はこのような設定です。


・海を見守る女神の力によって誕生し、現代でも大勢の人魚達が海で暮らしている。


・男性(マーマン)も女性(マーメイド)もみんな美しい容姿と声をしていて、歌や楽器演奏を得意としている。魔法も使える。


・15歳になると、人間の姿に変身する力を得て地上に出られるようになる。ただし人間を嫌がる人魚もいるので、すべての人魚がこの力を活用するわけではない。


・人魚の流した涙は水晶玉に変化する。海の底に水晶玉が散らばっていたら、それは人魚が泣いた跡。それを使って儲けようとする欲深い人間もいる。


・寿命は300~400年ほど。子供時代は人間と同じくらいの成長速度で、20歳を迎えると成長が止まり、寿命を迎えるまで若い見た目のまま。


・寿命を迎えて死んだ人魚の体は泡になって消える。そして魂は泡に包まれて天国に運ばれるという。


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主な登場人物


アイトラー

マーマンの青年。特技はオカリナ。

両親と妹がいて、特に妹を溺愛している。

人魚の中でも人間への興味と好意が強く、地上を訪れる頻度は多め。

優しい好青年だが怒りの沸点が低い一面もあり、父親とは人間に対する思いの違いから喧嘩したり、妹に近寄ってくる男には辛く当たりがち。

しかし本音では父親とも仲良くしたいと考えていたり、妹に対して真剣な思いを持つ相手なら潔く認めようとする。


アジュール

アイトラーの妹。特技は子守歌とハープ。

兄からプレゼントでもらった白い花の髪飾りをいつも頭に付けている。

純真無垢で明るいムードメーカー的存在。

誰もが美しい人魚達の中でも、彼女は特に綺麗で愛らしいと評判。


アクアマリン

アイトラーとアジュールの父親。

細身で背も低く、人間の15歳くらいの少年に見えるほど童顔だが、妻も子供もいるれっきとした大人の人魚。

表情も口数も少ないが、精神的に不器用なだけで内面は感情豊か。

人間不信で海の上に行った事もほとんどない。

実は悪い人間に誘拐されそうになった過去があり、人間不信になった原因である。

妻と子供に恵まれてからはいくらか元気を取り戻したが、人間不信は相変わらずだった。


ラピスラズリ

アクアマリンの妻で、アイトラーとアジュールの母親。

瑠璃色の綺麗な髪が自慢。

温厚で滅多に怒らず、いつも家族を気にかけ、まとめてくれている。

幼い頃のアイトラーとアジュールは彼女の子守歌が大好きで、今ではアジュールに歌とハープを教えている。


エメラルド

マーマンの子供。元気が有り余ってやんちゃであり、女の人の言う事しか聞かない。

アジュールに可愛がられていて彼女を好いている上に、アイトラーには度々ちょっかいをかけるため、アイトラーは大人げなく彼を目の敵にしている。

やがて心身の成長と共に、アジュールへの好意が以前とは違う形になっている事を自覚する。


ユーラメール

人魚達を見守り、加護している海の女神。

神ゆえに姿は変幻自在で、鯨のような巨体から小人サイズになれたり、人魚態や人間態も持つ。

海を汚す者には容赦がないが、逆に海を愛する者には等しく慈悲深い。

強く望みさえすれば人間を人魚に転生させる事も出来る。


ミサキ

人魚が好きな少女。この人物紹介で唯一の人間。

幼い頃に海水浴で溺れかけた所を人魚に助けてもらった記憶があり、それをきっかけに人魚に興味を持つようになった。


その他の人魚

ペルーレ

アクアマリンの友人。真珠を使ったオシャレが好き。


アコ

ペルーレの妹。姉にオシャレを習っている。


コライユ

アクアマリンの友人。サンゴの耳飾りがトレードマーク。


エストレラ

アクアマリンの友人。ヒトデを頭に飾っている。星空を眺めるのが好き。


プラシノス

アジュールとエメラルドの娘。お嬢様風の口調と振る舞いをする。


サファイア

プラシノスの妹。大人しくて甘えん坊。

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