和音の鬱憤妄想日記⑬

 今日は兄さんが慌てて出かけました。


 もしかしたら前に言っていた友人と遊びに行ったのかな?


 最近はバイトと漫画で忙しそうだったし、息抜きはいいことだよね?


 でも、なんだか最近また話せてない気がするな……。


 いけません! 今は落ち込んでないで会長が用意してくれたモデルを動かす準備をしないと。


 私はパソコンを操作して色々と準備のためのソフトを読み込んでいきます。


 あ、スパチャできるようになってたんだ。


 小遣いくらいにはいいかな?


 私は受け取るための設定をして、夜の配信に備えます。


 しばらく作業に没頭していると、スマホが震えて兄さんからのメールを知らせてくれました。


 む、今日は帰りも遅いんだ。


 う~、一緒にご飯は食べたいのに。


 でも、ここは余裕のあるように見せなくては。


 兄さんにも友達付き合いは大切ですからね。


 でも、デートだったらどうしよう?


 ふと、不安がよぎりましたが頭を振って消し飛ばします。


 そんな人はいないよね! とにかく準備を終わらせるぞ!



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る