手加減なしでは生きられない、無双の能力を手にして召喚された ~さて、次はどんなスキルを使おうか~

六色だけの虹

第1話 変わった世界

昔から変わらない――

俺はいつも虐められていた。

自分に自信がなく、将来への希望もなかった、

家族でさえこの俺の姿を受け入れてくれなかった…

そんな自分が嫌いだ

いつも家に引きこもって、外に出ることさえあまりない

最後に人と話したのも4か月前、ある同級生とたまたま出会って言われたことが

「お前、まだいるんだw?」

これだった

 俺は生きている意味があるのだろうか?

今日は梅雨が入り雨が多く降っている日だった

雨が降っていて、外も暗い中俺は外へ出かけた、ただの気分だ

今日もまた人の中に紛れて弱い自分を隠す―――


俺は考え直す、昔の虐めはひどかった、つらかった

でも虐めが少なくなっている今は、異様に孤独感を感じる


「お腹すいたな」

とりあえずコンビニへ行った、さしていた傘を置いてコンビニへ入った

おにぎりを一つ

自分は一応親からの仕送りのおかげで何とか一人暮らしができている

そこに関しては親らしい対応をしてくれてるんだなと感じている。

帰り道、さっきまでの雨が嘘のように晴れていた

「あれ、傘がない」

置いているところが外だからか、傘はなくなっていた

晴れていておかげで傘はなくて済んだ、いいことなのか悪いことなのか

「帰るか」

俺は家へ向かった

その途中、左を見ると、俺の傘らしきものを持っている人がいた

そしてその奥には、その人に一直線でトラックが止まらずに進んでいる人がいた


「どうせ、助けても」

そうつぶやいた瞬間頭の中に、昔好きだったおじいちゃんの言葉が浮かんだ

「悠生、お前は優しいやつだ、いいことをすれば、必ず、自分へ帰ってくる、神様は全部見ているからねぇ」

その言葉を思い出した瞬間、

自分の体は動いていた

トラックに轢かれそうになった人を、俺は突き飛ばした


「え?なんで、俺が、、俺って…この人を助けるために…生きていたのかなぁ…」



俺は今ここで死ぬと覚悟した

そうしたら、轢かれる寸前で、すべてが止まった

トラックも俺も、時間の流れも、俺の思考を除いてすべて

「何が起こってる?、体は動かない、でも喋れるどういうことだ?」

俺がしゃべっているなか、囁き声が聞こえた

「私は、とある世界の女神ルークス、君を今からそのとある世界に飛ばします、そして、お願いします、どうか、世界をお救いください、できるだけの力は与えます」

その言葉だけ聞いて俺は、目の前が真っ白になり、どこかに連れていかれた


どこだ?ここはと思いながら俺は目覚めた

美しく見えるような場所だった

俺は頭の中を整理した、

「ここは、?俺は確かトラックに、、もしかしてとある世界、異世界なのか?」

頭の中を整理しつつ周りを見渡してみた


大きな壁があり門らしきものがあった

どうやらここはどこかの国の門の近くのようだ

そもそものこと俺はこの世界で救うとはどういう意味を指すのかがわからない

だがスキル知識はあった、これは女神からもらった知識だと見る

能力の使い方、いわば魔法

「スキルとかも見れるのか、うーんと、自動回復、精神力上昇、スキル改変、」

とにかくありえないほどの量があった、およそ8万7000のスキル、200の耐性があった。

さすがに俺も多すぎると驚いたが、これくらいしないと世界は救えないと考えた

「スキルについて分かったが、救えってどういうことだ?」

しかも俺はこの世界についていろいろ受け入れが早すぎる

恐らく精神力上昇と、もっと奥にあったスキル思考超加速の影響、なのか?

まぁよかった、なんか元居た世界での出来事にも耐えられる気もしてきた

「スキル…俺は今日から、これに頼ることになるのか」

門の近くとはいえここは異世界だ、何があってもおかしくない

と言ってるそばから、

確認リーフウルフ約3体、魔物らしきものが現れた

「戦闘スキルが初の相手だな、えーとまず鑑定」

名リーフウルフ 属性 風、 魔力3万

称号 狩り者

鑑定、便利だな


とりあえず攻撃をすることにした

「スキル、デット、ゾーン?」

自分の下に赤黒いものを

半径10メートルで展開した、そうすると、リーフウフルの体はすぐ真っ黒になり

チリとなった、

「なぁ!?なんだこのスキルは!?えーと、スキル詳細も見れる 名称デットゾーン 赤黒い影を自分の周りに展開する 効果相手はその影に触れた瞬間すぐ体の細胞が焼ける」

そして範囲はその人が持つ魔力量によるらしい、

「俺の魔力りょってどれくらいなんだ?自分に鑑定 魔力1430万?これってえぐいのか、、?」

平均的人間の魔力を展示 8900

平均が思ったより少なくて、自分のありえないほどの強さを実感した

「ということはさっきのリーフウルフ強いほうじゃないか?」

そうしていると、なぜか商人らしき馬車と、鎧で囲われた人が来た

「おいおい、今のお前か?下に赤黒いのを出したのって」

恐らくこの人は俺の様子を見ていたことから門番と見た

俺は自分がやったことを言うともちろん門番の人は驚いた

「ありがとうございます!リーフウルフのせいで馬車をなかなか出せなくてね」

商人の人は嬉しそうにしてお礼を言っていた

俺は少し感動した、なぜなら初めて褒められたからだ

「どういたしまして」

スキルがなかったら泣いていたのかもしれない

それはそれとして門番の人に話をつけられることになったから

門の中にある部屋で話すことになった


「君はどこの国から来たのかね?」

早速まずいことを聞かれた・・・

俺は頭の中で考えた結果を言った

「えーと、俺は東の国から来ました旅人です、」

身分証明書がないからそれも考えないといかない

「身分証明書はあるな?」

もちろん聞かれた

「魔物と戦っている間どこかに、落としてしまったようで」

俺はそう言い訳をした、そして門番の人は納得したような顔をした

「そうか、確かに魔物が最近活発でありえないことではないな」


時は過ぎ俺は、今日からこの国アルバン王国で過ごすことになった 

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