第44話:ここに「配分領域制定条約」を制定する
人類が家庭を持って早数十世紀、人々は各々の家庭を第二の故郷とし、そこで生まれそして亡くなっていった。
さいとう家2024年、家事から一番遠いみさきSは家庭内秩序に対して突如我が儘を言い出した。
我が儘を言い出したみさきSは、さいとう家に対して「実家に帰ります!」宣言をしかけて、実に総人口の半分以上がさいとう家からいなくなった。
と言う、夫婦げんかが南極条約…… もとい、「配分領域制定条約」により終結を迎えました。
どうも、さいとう みさき にございます。
今回主夫のぼやきは愚痴の様なものなので、スルーされていただいた方が良いかもです。
さて、事の始まりは「ホットケーキに間違えて塩入れちゃった、てへぺろ」事件が発端でした。
家事一般が苦手なみさきSに対して、積りに積もった鬱憤が爆発した、みさきR。
子供を巻き込んだ日常の至らなさに堪忍袋の緒が切れて、大爆発。
おかげで約半月にも及ぶ大喧嘩となりました。
しかし、義母の体調不調と言う事もあり「実家に帰らせてもらいます!(一度言ってみたかったらしい)」と捨て台詞を言いながら、私に駅まで車で送ってもらって帰郷していた嫁が帰ってきました。
あ奴、目が悪いくせしてちゃんと実家でもここ見てやがった。
そしてこの和平条約に締結に一役買ったのが、「トリぬいぐるみストラップ」でした。
前から欲しがっていたからなぁ、みさきS。
で、あげる代わりに約束してもらいます。
せめて自分の事は自分でする。
役割分担したらちゃん責任もってそれをする。
どうしても出来ない正当な理由がある場合は相手に了解を得る。
などなどなど。
まぁ、共同生活をするうえで当たり前と言えば当たり前なんですが。
今のご時世、私のサラリーだけでやって行けるはずありません。
統計では、通常のサラリーマンが生涯取得するサラリーは約2億~2.5億円。
うちは子供二人いるので、一人頭2200万円かかるらしいのでこの時点で4400万円。
家のローンがまだまだ残っていますが、こいつだって数千万円。
そして、子育て支援金が出はしますが、増税で所得の約半分が税金で持っていかれると言う最新の統計が!
これ、消費税入っていないそうです。
ですから、生活する為にみさきSもアルバイトに出ます。
ずーっと家にいるよりはいいでしょけど、あ奴の収入も生活上では必要となります。
……この1週間ちょっと休んだ分の穴埋めで作らない秘蔵のプラモデルをブックなオフに行って売り払って補填しましたが。
老後の楽しみに取っておいたプラモデルを手放すのはつらいと思いつつも、同じものが新作で出て、そっちの方が出来が良いと未来永劫作らない気がしたので、ここは思い切りましたがね。
数日後お店に見に行ったら、ちゃんとまだあった。
大体価格が売値の倍ちょっとのお値段で。
誰が買うのだろうね、こんな高いモノ?
まあ、それは欲しい人が考える事であって、積まれるよりは誰かに作ってもらう方がプラモデルたちも嬉しいでしょうから……
おっと、話がそれました。
それで私の独身貴族生活は終了です。
まあ、貴族とまではいかずとも掃除炊事洗濯は独り住まいしていたので全然苦にならないと言うか、むしろ一人なので負担が少ない。
余裕でワンコのお風呂も出来るしモモンガーの小屋も洗えたし、何故か一人の方が家が奇麗になって行く……
なんで?
食事も好きなものを好きなタイミングで作れるので、お酒のつまみと晩御飯が一緒ってのも出来ますよね~。
ビバ独り身(笑)。
あ、私は肉より魚の方がどちらかと言うと好きなので、半額セールのマグロのサクとかイナダ、サバ、75%引きのアサリとか買いまくって海鮮三昧でした~。
みさきSはどちらかと言うと肉派(性欲的にも)なので、海鮮三昧だと膨れます(笑)。
さてさて、そんな訳で皆様にもご心配おかけしました夫婦げんかもこれにて終了です。
あ奴も帰って来たので新作の下準備も始まりました。
今度の新作はちょっと長いですね。
結局あいつがいないと物語が紡ぎだせないのが辛い。
エロ短編参加して、ノリと勢いだけではあれば限界ですもんね~。
やっぱ小説ってネタとプロット大事です。
うん。
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