神星妖精譚

八神レイジ

プロローグ

…酷く静かな風の音がした

…過去を振り向かないと覚悟を決めたはずだった

…誰よりも、何よりも大切だと思っていた人がいた


コポリと血を吐く音と

「ど、こで…

    道を、間違、えた…の、だろ…」

と息も絶え絶えだったが男の声がした。男は珍しい銀髪を持っていた。かつては奇跡の担い手と呼ばれた少女であっても起こせぬ奇跡があった。


其れは死者の復活…


それでも少女は願った。ある一人の男の蘇生を…

それでもあるものは願った愛する者の平穏を…


これは少女の贖罪の旅。

これはたった1人、神も星のように輝く君も欺き続ける旅である。


「二人の妖精が示す英雄譚。あの人を殺した己に贖罪を」


「さぁ、全ての者に示そう!これは愛する者への愛告譚!!」























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