第2話

「えっと〜これは……」

「雫は私の下着を見たんだから、私も雫の下着を見る権利がある」

 私は頬をリスのように膨らませ、両方の手を腰に当てて言う。

「確かに沙苗の下着を見たけど……減るもんじゃないでしょ?」

ブチッ!

「あれ? ごめん雫、何て言った?」

「え、減るも──」

「ん? ごめんね雫。ちょっと耳が遠くて聞こえなかったよ。もう一回言ってもらえる?」

「だから、減るもんじゃ──。ひぃっ!」

「ごめんね〜何回も。ところで雫、何か私に言おうとした?」

 私はどこからともなく愛用の薙刀なぎなたを取り出し、雫の目の前に出した。

「な、何でも……ないです」

 それを見た雫は命の危険を感じたのか、そう答えた後押し黙った。

「そう、それなら良かった」

 雫の返事を聞いて私は笑顔で何事もなかったかのように薙刀をしまった。

「てか、何で沙苗は服を着ないで下着のままなの?」

「雫に下着をもう見られたから、着るのも着ないのもおんなじだと思ったから……」

「……さいですか〜」

 雫は少しだけ引いていた。私、何か変なことでも言ったかな?

「ってことで、雫も制服を脱いで下着になってね?」

「分かったよ……」

 雫は諦めた様子で素直に私の言うことを聞く。

「はぁ、沙苗を怒らすんじゃなかったよ」

 雫は落胆しながら制服のシャツのボタンに手をかける。

「雫、もう少し早く脱いでほしい。私、風邪引いちゃうっ!」

 私は腕をさすり何とか体を温める。

「寒いなら服を着ればいいのに……」

「それはダメっ! 何だか雫に負けた気がするからっ!」

「はぁ、分かったよ。出来るだけ早く脱ぐよ」

 雫は私に再度ため息をつきながら、出来るだけ早く制服のシャツのボタンを上から順番に取っていく。

 ボタンが一つ、また一つと外されていき、雫の肌が少しずつ露出していく。

「……あまりジロジロ……見ないでよ……。恥ずかしい……」

「とある誰かさんは、私が見ないでって言っているのに体を舐めるようにして見てきて、私に恥ずかしい思いをさせたんだけど、どこの誰だったかなー?」

 私は雫に顔を身体が密着する距離まで近付ける。

「分かり……ました……」

「雫は素直でいい子」

 私はパチパチと小さく拍手する。

「嬉しくない……」

「ほらほら、まだボタンが二つほど残ってるよ?」

「沙苗は──悪魔だ」

「そう? 私はどっちかって言うと小悪魔だと思うけど?」

 そんなやり取りをしている間に雫は制服のシャツのボタンを外し終えた。

 シャツの間からは雫の豊満な胸に形の良いおへそがあらわになった。

「へぇ〜、『私の下着が──』って言ってたけど雫も案外私と同じくらい大人の可愛い下着着けてるんだねぇ〜?」

「う、うるさいな」

 雫は頬を赤らめ、明るい緑色の下着を片手で隠す。

「これはさっきやられたお返し。おあいこだよ?」

「ぐぬぬ……」

「でも、雫──まだスカート残ってるよ?」

 私は雫の下半身に向けて指差す。

「もちろん、脱ぐよね? 私の見たんだし」

「……はい」

 雫はチャックに手をかけ、スカートを脱いだ。

「これで良い?」

 そこに雫のムチムチのもも、張りのあるふくらはぎが現れた。

「す、スゴイ太もも」

 思わず雫の脚に見惚れてしまった。

「沙苗、もういいだろ。服を着ても──」

「まだダメ」

「えっ?」

「雫、太もも触らせてっ!」

「別に良いけど──ひゃっ!」

「な、何この丁度良い触り心地の太もも……」

 私は一心不乱に太もも触り始める。

「ちょっと沙苗! くすぐったいよ。あんっ!」

「む、胸も柔らかい……」

 雫の胸を揉んでいてあることに私は気付いた。

「わーおっ。めっちゃ沈む」

 雫の胸に指を押し当てるとクッションのように沈み、ハリがあるため私の指を押し返してくる。

「沙苗、どこ触ってんの──よっ!」

「ひゃいっ!」

「お返しだよ!」

 雫は仕返しに私のお腹まわりをさすってきた。

「し、雫、そ、そこ敏感だか──やんっ!」

「沙苗の胸はぺったんこだよね〜、まな板みたいに」


カチン──


「──私が気にしていることを言ったなー! えいっ!」

「やんっ! こんにゃろっ!」

「あんっ……!! 雫、やったな! 仕返しだよっ! えい!」

 その後私たちは飽きるまでお互いの身体を遊びまくったのだった。

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