【完結】変なスキルなのでバレると大変です!?
しょうわな人
第1話 えっと……(プロローグ)
オギャー、オギャー、
何処かのお母さん、泣いてますよー!
赤子の泣き声が響いている。
うーん、俺はもう少し寝ていたいから出来れば泣きやんで欲しいなぁ。そんな事を考えていたら声が聞こえてきた。
「おやおや、誰だ、こんな所に赤子を置き去りにしたのは? 俺の結界内だから良かったものの、そうじゃなけりゃ魔物に食い殺されてたぞ」
マモノだって! 何ソレ、怖い。っていうか日本には
「ここに放置しておく訳にも行かないし、仕方ない連れて帰るか…… マリーナにまた怒られるな…… まあ諦めよう」
そう言ってその声は赤ちゃんを抱き上げたようだ…… って、俺か!? えっ!! 俺って赤ちゃんなの? 泣いてるのも俺? いや、こうして思考してるんだけど、何で泣いてるのかな? その時だった、俺を抱き上げた男性とは別の声が響いたのだ。
『おおう! 人さらいだーっ!! バカヤロー!』
「むっ! 誰だ! 俺の結界内に他に誰か居るのか?」
『人さらいのバカヤローには分かるまい!! 俺様は愛と正義の物だーっ!!』
「馬鹿な! 俺の結界内で俺が気配を感じないだとっ!?」
とても驚いているようだけど、
『バカヤロー、お前が居るからだろうがーっ!』
石が叫ぶ。
「むっ! どういう意味だ、お前が居るから? 誰がだ?」
『人さらいには分かるまいよ!』
「冷静になってみれば俺の足下から聞こえているな…… まさか!? 石ころか?」
どうやら俺を抱いてる人も気がついたようだ。
『へっ! やーっと気がついたか、人さらいめ!』
「勘違いしてるようだから言っておくぞ。このままココに放置していたらこの赤子は死んでしまうから、俺の家に連れ帰り成長するまで面倒を見るだけだぞ」
『善人ぶるなよ、人さらい。どうせこの子の能力が目当てだろうが!』
「この赤子の能力と言われても俺は鑑定スキルを持ってないから分からないぞ」
『まーだ、分からないのか、人さらい。この子の能力はなぁ…… やっぱ言うのヤーメタ。テメーで考えろ、バカヤロー』
「フム、分かった。ならば自分で考えるとしよう」
そう言うと
「なるほど、距離も関係しているようだな……」
そう言って
家の中でもまた、
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