A13-2幸せは歩いてこないけど勝手に逃げていくから、逃がさない努力を絶やしてはいけなかったんだよ。君はそれを怠ったんだ。

 目が覚めたのは、きっと一時間くらい経った頃。太陽の位置と、相変わらず感じる嫌な気配、街の方から聞こえる戦闘音を合わせて考えれば、まず間違いないだろう。心配させてしまった子供たちにもう大丈夫だと伝えて、起き上がろうとしたら泣かれたのでやめる。リックが以前、妊婦さんはデリケートだから優しくしないといけないと言っていたことを覚えていたらしい。お父さんによく似た、優しい子たちだ。とてもじゃないけど、少し回復したから無理をしてでも街に戻りたいなんて言える空気ではない。


 心配する気持ちはあったけれど、でも、リックは信じてと言った。そして、わたしは信じると決めた。なら、必要以上に心配するのは、リックのことを侮辱することになる。リックの強さを、この街で一番の冒険者のリーダーを、軽く見ることになる。


 それに、仲間たちのことも。妊娠がわかった時点で冒険禁止令を出てきた仲間たちは、きっとわたしが助っ人に行ったら怒るだろう。みんなのことは心配だけど、それは困る。それに、わたしの仲間たちならきっと無事だと信じているのだ。以前の時よりも魔王のしもべは強くなっていたけれど、わたしが戦ったものと同じであれば、みんなひとりでも時間稼ぎはできるだろうし、二人いれば倒せてしまうだろう。


 まさか誰も合流できないままそれぞれがバラバラで戦っているなんてこともないだろうし、待っていれば時期に戦いは終わるはずだ。


 そのはずなのに、なぜか胸騒ぎが止まなかった。そして、それが強くなっていくまま、日が暮れた。


 音は、少しずつ小さくなっていっている。気配は二回くらい軽くなったから、倒してはいるはずだ。それはつまり、街の中でまだみんなが戦っているということであり、無事でいるということ。お腹の中の子の影響で魔力の回復が遅れているわたしにとってはそれだけが救いで、同時に今の自分にできることがないという現実を突きつけるものでもある。今だけは、このときだけは、自分の中に小さな命が宿っていることが忌まわしかった。


 日が沈み切って、夜になる。外で本でも読めそうなくらい、明るい夜。茜空よりも、赤い夜。リックも、みんなもここには来ないまま、時間が過ぎて、空も暗くなっていく。不安そうにしている子供たちを抱きしめて、怖くないよと、お父さんが何とかしてくれっるから大丈夫だよと繰り返す。わたし自身ですら本心からは信じられていないまやかしを、子供のために守り続ける。


 だって、おかしいのだ。人間は、こんなに長い時間まともに戦い続けることなんてできない。わたしみたいに魔法で無理やり動かない限り、休憩が必要だ。休憩して、ご飯を食べて、休み休みであっても、こんなに戦い続けるのは無茶だ。


 なのに、戦いが始まってから一体何時間たった?その長い時間、ずっとアレと戦い続けている?冗談でも笑えないくらいの蛮行だ。そんなことを続けていて、無事で済むわけがない。仮に命は助かったとしても、何も問題が残らないわけがない。


 そのことを理解していながら、子供たちに大丈夫だなんて言い続けるわたしは、なんてひどい嘘つきなのだろうか。この子たちがもっと傷つくことになるだろうとわかっていて、ここまでのことになるのならこの子を諦めるべきだったなんて、お腹を撫でながら考えて、つらい現実から目を背けさせるわたしは、どこで間違ってしまったのだろうか。



 戦いの音が、止んだ。いやな気配は消えた。空は再び明るくなって、街のほとんどは煤けた瓦礫の山に変わっていた。


 急いで、みんなの下に向かう。一緒に戦うことはできなかったけれども、暫く休めたおかげで、回復魔法を少し使うくらいならできるくらいには回復していた。魔王のしもべの残り香を辿って、みんなを探す。この街の中で一番最後まで戦い続けられる人たちなんて、みんなを置いて他にいない。自然と、最後まで戦いがあった場所にはみんなの姿がある。



 そこで目にしたのは、変わり果てたみんなの姿。


 全身ボロボロで、服装で無事なところなんてない。その無事じゃない装備も血だらけの泥だらけで、ここでの戦闘がどれだけ激しいものだったのかがよく分かった。血が流れていないということは、少なくとも命は無事なのだろう。それはよかった。よかったはずなのに、何もいいことではなかった。


 だって、治されている傷のほとんど全部が、綺麗に直されていないのだ。専門の知識が、人体に対する理解がないと完全に機能しない回復魔法が、不完全なまま行使されていた。おかしな形で骨が固まっていて、おかしな状態で血管がつながっていた。これなら、まだ血を流してたほうが百倍マシだった。こんな雑な回復をされてしまったら、もうまともに治すこともままならない。


 タンクのマイクは、右腕の血管が途中でつながっていた。これでは十分な血が指の先まで巡らなくて、壊死してしまうだろう。斥候のミケは、指がおかしな形で固まっていた。これではもう、器用だった指裁きを見ることはできないだろう。魔法使いのハンナは、両足を失った状態で、止血のためか傷口を焼き固められていた。これでは、回復魔法でも治せないだろう。


 そしてリックは、びっくりするくらい全身おかしなところがなかった。おかしなところはなかったけど、そこ体からは魔力も生命力も感じ取ることができなかった。体の限界を超えて、回復魔法をかけ続けたことによる回復限界だ。こうなってしまったらもう、回復魔法を使っても何も起きない。無駄の多い回復魔法を受け続けたせいだ。


 誰の怪我も、どの怪我も、わたしなら治せるものだった。わたしがここにいれば、一緒に戦えていたのなら、防げていたはずの怪我だった。その事実が重たくのしかかって、後悔が込み上げてくる。みんなに任せて、一人で安全なところでのうのうと心配だけしていたことに対する後悔。みんなのことを信じすぎて、こんなことになるとは思っていなかったことに対する後悔。わたしの油断が、慢心が、みんながこうなることを許してしまった。


 それでも、今優先することはみんなの安全を確保することだ。わたしの後悔なんてものは後で好きなだけすればいいが、こうしている間にもみんなの体には負担がかかっている。それに、みんなだけではないほかの冒険者たちも。まだ体力が残っていそうな人を叩き起して、重症な人の治療をする。治せたのは、たった数人だけ。それだけの回復魔法で、わたしの魔力は再び尽きた。


 その後にできるのは、もう応急処置だけだ。治療とも言えない治療。急場をしのげて、後で回復させられる見込みがある以上、みんなにかけられた回復魔法よりは上等な治療かもしれないが、それでも全員が元通りにはならないだろう。


 わたしがやれたことは、このくらいだった。できることはもっと沢山あったはずなのに、やれたことはこれしかなかった。


 そうして数日後、リックが息を引き取った。よりにもよって心配しながらお見舞いに来ていた子供たちの前で、僅かに続いていた呼吸をやめた。回復する余地がないほどの消耗だったから、もう目覚める可能性は低かったけれど、微かに残っていた希望が消えた。その事が認められなくて人工呼吸や心臓マッサージもしたけれど、ダメだった。止められるまで、止められても体力が無くなるまでやり続けていたけど、体に限界が来ていたのだから、戻るわけがなかった。



 残った三人の仲間にそのことを伝える。障害が残ってしまった仲間たちに、リックの死を伝える。いつまでも隠しておけるようなことでは無いし、今のわたしは罰せられたかった。わたしが戦わなかったから、こんなことになったのだと。リックの死も、みんなの怪我も、全部わたしのせいなのだと責めてほしかった。



 それなのに、みんなから返ってきたのは、しかたがないという言葉。リックの死も、自分たちの怪我も、わたしがいなくても大丈夫だと慢心した自分たちの責任だと。本当にピンチなら、身重でも関係なく呼びに行けたはずなのに、体に気遣って呼ばなかったのは自分たちだからと。


 仲間たちは、わたしのことを責めてさえくれなかった。そのことがとてもくるしくて 、わたしが戦えればと、言葉が漏れてしまう。わたしが戦えていれば、こんなことになる前に全部倒しきれたはずだと。以前のように削ぎ続けて、どうとでもできたはずだったと。



 この子さえいなければ、そうしていたはずなのにと。


 それを口にした途端に、頬に痛みが走った。わたしの目の前にいたハンナが、わたしの頬を叩いていた。


「あなたは、産まれてくる前のその子に、自分のせいで父親が死んだと伝える気ですか。お前のせいでみんなが傷ついたのだと、呪いをかけるつもりですか」


 ふざけるなと、今までに見た事がないような顔をして、ハンナは言った。自分たちの未熟さの責任を子供に取らせてたまるかと。妊婦を戦力として考える方が間違っているから、わたしにはなんの責任もないのだと。


 きっとハンナは、本心からこの言葉を言ってくれているのだろう。それはわかるけれども、今のわたしに必要なのは許されることではなかった。責任から解放されることではなく、それによって咎められることだった。


 それが叶わなくって、わたしは自分を許せないままその日は帰ることになった。そのあとも何度かお見舞いには行けたけれど、自分だけが五体満足で無事に過ごしているという事実が、とても苦しくて、その頻度はそれほど多くなかった。


 そうしているうちに時間は経って、出産の時期が近くなる。みんなを守れなかった理由から、解放される時がくる。出産自体は、今まででいちばん辛いものだったが、それがつらいとは思えなかった。そんなことよりも重たい喪失感が、まだ胸中に渦巻いていたから。


 そんな状態で生まれてきた子供は、健康そのものだ。元気に泣いてお乳を吸って、赤ん坊特有の澄み切った瞳でわたしのことを見つめてくる、かわいいかわいいわが子。リックと二人で、この子の名前をどうするべきか話し合って、結局決めることが出来なかった小さな命。最愛の人との間に生まれたその子のことを、わたしはひとりで守らないといけない。一人で育てないといけない。


 この子に会えなかったリックの分も、この子にはたくさんの愛情を注いであげなくてはいけない。そうしなくてはいけないのに、目の前の小さい存在を、わたしは愛することができなかった。そんなことは誰も望んでいないとわかっているのに、この子のせいでみんながと思わずにはいられなかった。


 そんなことは、誰も望んでいないはずなのだ。この子に罪を押し付けることなんて、みんなも、リックも、わたしも望んではいないのだ。


 けれど、誰も望んでいないからと言って、わたしがそう思ってしまうことに変わりはない。わたしがこの子のことを愛してあげられないことに、親として育てる資格がないことに変わりはない。


 師匠に再会したのは、そのことに悩んでいた時だった。あの日別れた時のままの、掴みどころのない雰囲気。沢山経験を積んだ今だからわかる、わからされる存在としての圧倒的な格。おじさん、なんて軽々しく呼ぶことがはばかられるほどの、おそろしさ。


 あの頃のわたしには理解できなかったことが、里のみんなは理解していたはずのことが、今になったらわかる。あの魔王にも匹敵するほどの存在感。平伏して、全てを委ねたくなる圧迫感。そんな恐ろしさを感じさせた師匠は、にこりと笑うとそれを霧散させた。


「やあアリウム、少し見ない間に随分やつれてしまったようだね。突然だけど、お邪魔してもいいかな?」


 呼吸が戻る。今自分がいる場所が、自宅の玄関であることを思い出す。そしてわたしの中を満たしたのは、依存にも似た強い安心感。全ての重荷から開放されたような気分になって、師匠に抱きついて涙を流す。ずっと会いたかった、もう会えないかもしれないと思っていたわたしの育ての親。わたしに全部をくれて、導いてくれた人。師匠がいれば、師匠が導いてくれれば、わたしはもう何も気にしなくていいのだ。



 気がつくとわたしは意識を失っていて、ベッドの上に寝かされていた。キッチンから届くのは子供たちの楽しそうな声と、師匠がよく作ってくれたスープの匂い。


 起き上がってそちらに向かうと、子供たちはご飯を食べさせてもらったようで、お腹いっぱいそうにくつろいでいた。そして、師匠は鍋の中を見ながらスープを煮込んでいた。


「アリウム、勝手だけど台所を使わせてもらっているよ。もうすぐできるから君も食べるといい」


 椅子に座って少し待つと、いつものスープが目の前に置かれる。一口飲むと、懐かしい味。以前感じていた、お腹の中が渦巻くような不快感は、感じなかった。


「君の子供たちは、とてもいい子たちだね。お母さんに似たのかな?」


 会話は、師匠のそんな何気ない一言から始まった。


 わたしよりもお父さん、リックに似て優しい子になったのだと言って、師匠にリックの話をする。どんな人だったのか、どう思っていたのか、そしてどうなってしまったのか。


 思い出と一緒に話すと、そんな好青年だったのなら生きているうちに会いたかったなと師匠は言った。きっと、会っていたのなら師匠はリックを気に入っただろう。そう伝えて、そのまま師匠と別れた後のわたしの話をする。何をして、何を見て、何に触れてきたのか。わたしのこれまでの人生を、経験を、師匠に知ってもらう。


 そうして話して、話題は今に戻ってきた。みんなを傷つけた、守れなかった今に戻ってきた。


「ふむ。やはり、君はアレに目をつけられているようだね。気に入られている、と言ってもいいかもしれない。そうでもなければ、そんなにも遭遇するものではないんだよ」


 本来は、アレは災厄のようなものなのだと師匠は言う。出会ってしまったら不幸で、一生の内に一回会うか会わないか。仮に会うとしても、その可能性なんて極わずかなものなのだと。そして、それに何度も遭遇してしまうのは、ただの“不幸”なんて言葉ではすまないようなものなのだと。


 それなら、なんだ。わたしのこれは不幸じゃなくて、何かの意図によるものなのか。あの化け物が、あのおぞましい生き物が、わたしのことを本当に狙っていて、みんなは、リックはそれに巻き込まれてしまっただけだと?


 そんなの、許せるわけがない。わたしのせいで、みんなが傷ついたなんて。わたしが戦えなかったから犠牲が増えたなんて。


「そうじゃない可能性にかけて学園に向かうように言ったのだけれど、どうやら失敗だったようだね」


 師匠の発言の意図を問うと、学園で大切な人ができれば、わたしが復讐から離れられるだろうという理由で勧めたのだと、あそこに行けば、なにかに取り憑かれたような子は丸くなることが多いから勧めるようにしているのだと、師匠は話した。


 なんだ、わたしが自分の意思で選んだそれも、手に入れたと思っていたそれも、師匠の思惑通りだったのか。実際に、わたしは師匠の思惑通りに恋をして、結ばれて幸せになって、復讐を捨てようとしていたのだ。一体師匠はどこからどこまでを知っていて、どこまでが手のひらの上なのだろうか。


 わたしがアレに目をつけられていることまでは確信していなかったようなので、全てが手のひらの上なんてことはないだろうけど、それでも把握している情報の量は、わたしのもっているそれを大きく上回ることだろう。その情報があれば、わたしは幸せになれるのだろうか。いや、リックがいないのに、わたしだけが幸せになってもなんの意味もない。


 わたしが考えるべきなのは、幸せになることではなくてこれ以上犠牲を増やさないこと。特に、子供たちだ。わたしの子供として生まれたせいでこんな思いをさせてしまった子供たちに、これ以上苦しい思いをさせるわけにはいかない。わたしがアレに目をつけられているのであれば、もう一緒にいることは出来ない。だって、次に失うのはこの子達になるかもしれないのだから。



 それに、だ。今のわたしのこの気持ちのままで、子供たちを育てることはできない。みんなを傷つけ、リックを失う原因になったアレを、あの忌むべき生き物を、許すことができないから。アレをこの世から消さない限り、わたしの平穏は壊れてしまうのだから。


 なら、わたしのすることは簡単だ。今度こそ迷わずに、ほだされずに、アレを始末してみせよう。そのためにわたしの使えるすべてを使ってみせよう。そうするために、子供たちは邪魔だった。守るために、また安心して向き合うために、今この子達がいてはいけなかった。



「師匠」


 今度こそアレを殺すための方法を、全部教えてと頼む。わたしが幸せになるための力ではなく、しもべ一体で限界が来るようなものではなく、あの恐ろしくおぞましい存在の命に届く力をくれと、師匠ならそれを持っているでしょうと頼む。


「与えることは出来る。けれど、それでも届かないかもしれない。殺しきれないかもしれないし、そもそも君の体が持つかすらわからない」


 それでもいい。この先ずっとアレに怯えながら生きて、なんの前触れもなく殺されるか、体が持たなくなって死ぬか。どちらにせよ無駄になるのなら、大してかわらないではないか。それなら、幸せになれる可能性がある方がいい。


「子供たちはどうするつもりだい?まだまだみんな、親の保護がないと生きていられないだろう。一番下の子に至っては、まだ乳飲み子だろう?」


 セレンちゃんに面倒を見てもらう。彼女ならきっと、わたしの覚悟を知って受け入れてくれるはずだ。エフに頼んでもいい。普通の子としては育てられないかもしれないけど、最悪でも後見人や保護者くらいは見繕ってくれるだろう。それでもダメなら、ポチに頼む。


「……仕方がない、そこまで言うのであれば、私が面倒を見よう。ほかの方が信用できるというのならそれでも結構だけれど、外部の危険から守るという意味で言えば、私の元ほど安全な場所はないだろうからね」


 ため息をついて、師匠はわたしの選択を認めてくれた。子供の面倒も、師匠が見てくれるのであれば何も心配はいらない。ついでに、最低限でいいから身を守るすべを身につけさせてほしいと頼む。今回のことで、わたしが守るのにも限界があると知った。師匠が守ってくれるのなら一切心配はないけれど、さすがに一生師匠に守ってもらうわけにもいかないから、いつかは危険にさらされることになるだろう。その時に、身を守れる力がないのはとても危険だ。



 そんなわがままにも、師匠は頷いてくれた。ちょうどやることもないし、暇つぶしにはちょうどいいと。本当は何しているかわからないくらい忙しいくせにそんな言い方をするのは、きっとわたしが気にしないようにするためだろう。


 そんな素直じゃない師匠の言葉をもらって、自分の行く先を決める。師匠の言うことなら信頼できて、これからのことを任せられるから。自分の選択が尽く良くない結果につながってしまったわたしにとって、もう信じられるのは師匠のくれた道だけだから。


 そうして、わたしは平和な日常を捨てた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る