はじめて書く小説からの成長の軌跡 記録用

手紙の裏

第1話 農家さん

 2016年冬。

彼は一社目の会社を退職した。

理由はよくわからないが

彼はイマイチ会社の仕事に身が入らなかったのである。

業務内容にも興味を持てず

人間関係も彼と周りの人間が噛み合わなかったように

感じたようだ。


 2017年夏。

彼は会社勤めに別れを告げ

友人の農家さんに頼んで

仕事を紹介してもらった。

はじめはアレコレ言われて

彼は機嫌が悪かった。


 2020年春。

彼は農家のノウハウを友人の紹介先の

農家さんのアドバイスを受けながら

独立する事を決めた。

彼の決意が固かった。

きっと会社勤めは二度とやりたいくないと。

心の底から感じ取っていたようだ。

彼は農業を通して様々な人と出会った。

食べることが好きな人。

お喋りが好きな近所の人。

いろいろお世話をしてくれる農家の先輩達。

彼は自然の中で生気を取り戻した。

小中高、大。そして社会を動かす側の金融業の

会社勤め。過去を忘れて農業を取り組む中で

社会的、心身共に強く、たくましく成長していった。

彼は働き盛りの40代を迎えようとしている。

人生で大半の時間を使う仕事。

仕事とは何だろうか。

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