音楽ランキング 若手編 ラッキーキリマンジャロ

ラッキーキリマンジャロ Sランク


死ぬまでに聴かないと損する若手度 94 Sランク


【解説】

ところで、『ラッキーキリマンジャロ』って知ってますか?(?)


筆者もつい最近このバンドを知って、こんなセンスの良いバンドが若手でいたのかと本当にビックリしたのだが、あまりにセンスが良すぎて若手編ではほぼ最高評価に近い94を付けるしかなかった。


筆者がどこでこのバンドのことを知ったのかというと、他のミュージシャンのコメント欄でこのバンドの話がされていて、はてさてどの程度のものか?と毎度のごとく謎の上から目線で(?)聴きに行った結果、見事に打ちのめされたという結果である。(?)


しょうもないアイドルやジャニーズばかりが幅を利かせる音楽業界に於いて、邦楽は完全に終わったものと思っていたが、以前解説した『バウンディ』やこの『ラッキーキリマンジャロ』など、邦楽に吹く『新たな風』というか才能が出てきており、おいおい、邦楽もまだまだ捨てたもんやないやないかい!!と聴いていて嬉しくなった。


このラッキーキリマンジャロ、通称『ラッキリ』の音楽性の特徴といえば、やはりメロディーラインの秀逸さと突出したそのポップセンスを挙げない訳にはいかない。


その突出したセンスは『サカナクション』の音楽を彷彿とさせるものがあるし、本人たちも好きでリスペクトしているのだろうなぁというのが伝わってくる。


これだけ素晴らしいバンドであれば、センス的には96でも全然いいかなと思ったのだが、この若手編では『吉澤嘉代子』と『クリープハイプ』を95にしているということもあり、筆者としては『歌詞の文学性』『他に真似できない歌唱の個性』を評価して、そちらの方を1点だけ高く付けさせて頂いた。(特にクリープハイプの歌唱などは絶対に真似できないし、『誰が歌っているのか一発で分かる個性』という点で、筆者の中で非常に評価が高い)


また、Sランク編で先輩の(?)サカナクションを96にしているということもあり、ラッキリのこれからの将来性、飛躍に期待する意味でも、このあたりがいいのかなと感じた次第だ。(ニガミ17才との比較は、どちらも飛び抜けたセンスがあるということで非常に難しかったのだが、ニガミ17才の方が『寡作』ということもあり、現時点ではラッキリの方を上の評価とさせて頂いた。もっと作品数があれば評価は格段に上がっているし、どちらも筆者の中でトップに近い評価であることは間違いない)


若手といっても、このラッキーキリマンジャロも例外なく苦労しているようで、少し調べたところグループとしては2014年から活動(つまり今年で9年目)(!!)しており、こんな素晴らしいバンドが何故まだあまり一般には知られていないのか、驚きとしか言いようがなかった。


その『ラッキリサウンド』の作詞作曲をしており、バンドの中核を担っているボーカル熊木幸丸氏は現在30代前半のようで、これだけ素晴らしい音楽を作られるのにも納得が行った。


世間で流行ってはいても筆者が全く響かない音楽の作り手を見ると、その大体が20代前半だったりするため、なるほど、ここまで苦労してきたからこそ、こんなに素晴らしい音楽が作れるんだなぁと感じる。


漫才などもそうだが、筆者が面白いと感じるのは大体30代から40代の苦労してきた芸人であり、若手芸人は本当に漏れなくつまらないと感じる、やはり辿ってきた苦労の数が『芸』の深みに繋がるんだろうなぁと思うし、これは音楽やお笑いに限らず全てのジャンルに当てはまるのではないか。(とはいえ、たまにそれを全て超越する『天才』というものが存在することは間違いない。特に漫画家などは若くしてその才能を発揮される方々が多く(例、井上雄彦や尾田栄一郎など)、筆者は若いからダメと言っている訳ではないのであしからず。苦労を経て芸に深みが出る場合が多いが、中には『例外』もあり、年齢関係なく『中身』が大事ということ)


これまで邦楽、洋楽、ジャンルを問わず様々な音楽に触れてきたため、最近は何かを聴いて衝撃が走るということは滅多にないのだが、これは聴いて久しぶりにビックリしたし、とてつもないセンスと才能を感じた。


こんな素晴らしいバンドが売れないようでは、邦楽業界に未来はないと思うし、筆者も現時点でこんな素晴らしい才能に気付けたことに幸せを感じながら、人気が大爆発するその時を楽しみに見守っていきたいと思う。

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