転性!?魔王ちゃんっ!
さばめ
エピローグ〜『意味=変革』
そんな時刻に謁見の間と呼ばれるであろう場所に2人の男が対峙していた。1人は黒目黒髪で腰くらいまである青い服に長ズボン、右手に剣、左手に盾といった誰もが自分の目であるいは物語で見たような『勇者』といった服装をしている。
もう1人の玉座を背に立つ男は『勇者』と同じ黒髪だが眼は紫で、耳の上くらいから悪魔の様な黒い角を生やしている。服装は全身黒で統一されていてマントは下の方が地面につくギリギリの長さであり『勇者』と同じく誰もが知っているであろう『魔王』のような服装をしている。
謁見の間に窓はあるがそろそろも太陽が沈みきる頃だ。この暗い場所を照らす明かりは規則的に並んだ今にも消えてしまいそうな蝋燭のみ、
今までならば、今日は違った。
今日は満月だ。だが決してその優しい月明かりが入ってくることは無い。天から地へと大きな音を立てて光が降り注ぐ。何度も、何度も。
その光は今降っている雨音を、いや、雨そのものを消そうとするように音を立て、光り輝き、降り注ぐ。
「あ〜あ…今日は折角の満月なのに黒雲のせいで何も見えやしない。
「…フン、ナルシストにでもジョブチェンジしたのか?『勇者』のジョブが進化すると『ナルシスト』になるんだな。月光に意思はない。よってお前の思い込みだ。」
「いやいや、もしかしたら神様が操って…こう…フワ〜っと」
「世界がお前中心に回ってると思ってるのか?神が操ったものがあるならせいぜい天候くらいだろう。」
2人は仲良く会話しているように見えても
「しかし、そろそろ決着をつけたいものだな。我が国の者もみないつまでも貴様に怯えて生活するのは疲れるだろう。」
「確かにね〜。王国のみんなにもこのままだと申し訳ないな〜。…でも僕たちの実力は綺麗なくらい同じじゃないか、このままだといつまでも決着がつかないよ」
「まるで実力が同じになるように生まれてきたみたいだな…」
「同じになるように生まれて来た…?あ…うんうん、それだ!それだよ!これはきっと神様からのお告げだよ!」
「う〜む…つまり、魔族と人族が手を取り合う世界を作って欲しかったということか…?」
「絶対そうだよ!…そうかこれなら折角の満月の日にこんな雷雨なのかにも納得が出来る」
「…?天候の変化にも意味があったのか?」
「うん。僕が元々いた世界では自然現象の一つ一つに意味が付けられていたかね。」
「つまりこの雷はこの世界のあり方を変えろという神からのメッセージという事か…?」
「そうだよ!でも、人と魔族が仲良くなんて簡単にはなれない…」
「…それは今までの歴史、犠牲になった仲間たちの全てを否定する事と同じだからな」
「でも、亡くなってしまった仲間達の中には魔族の温かさや友情を知った者だっていた。だから僕が、それを仲間たちの代わりに僕が証明する。そして、絶対に魔族と人族の仲を良くしてみせる!明日から!」
「明日から…?」
「うん!だから今日はもう帰って作戦でも立てるとするよ!バイバイ!」
「えぇ…?」
魔王はそこまで言ったのに結局明日からやるという誰もが一度は言ったことがあるようなやらない奴の言葉を吐いて行った事に驚きを隠せなかった。
To be continued…
ーーーーーーキリトリーーーーーーーー
ここまで読んでいただきありがとうございます!TSは…?と思った皆さん大丈夫です。次にはやります。まだエピローグなので…(どうやって世界観を作ろうか考えているうちにTSの事忘れてたなんて言えない…)
魔王と勇者の名前についても次出します次!
次はもっと面白くします!いや、したいです!
とりあえずここまで読んだら次も読みましょ!ね?
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