垣根を越えて
珍しいシステム
1つは修学旅行が小学5年生と中学2年生が合同の修学旅行を行っている。その背景には小学生は他の私立中学の受験、中学生は公立・私立問わず受験があるからだ。
この通称入試前の地獄のテストと呼ばれるくらい難しいテストの前に行われる最後の楽しみ、それが修学旅行となる。該当する学年になるとこれが終われば勉強するに向けてまっしぐら。
修学旅行から帰ってきた先輩たちからは同じ言葉を耳にしている。
「神様時間を戻して、あの場所に連れて行って」
この修学旅行だが毎年、児童や生徒のアンケートとその年の予算によって行先が決定する。そのため、去年は当たり年で今年はハズレ年と言った声が聞こえるのもあるあるだった。
その該当する年に当たる
2泊3日の修学旅行。
初日、高速バスでいざ
世界遺産の長崎キリシタンを学び、半世紀前の悲痛な体験をされた原爆の実態を
2日目はウィンナーの工場見学に行って、
夜にハウステンボス近くのホテルに宿泊して翌日は朝から昼までの時間、小学校と中学生の自由行動の時間が設けられていた。
夜、部屋から見えるプロジェクションマッピングに小学校だけでなく中学生。女の子だけでなくて男の子も興奮してスマホで写真を撮影するほど。
翌日、小学生は私服・中学生は制服に着替えて入場ゲートに並び今か今かと待ち構えている。そして中に入ると広大でマップを見るとこれを数時間で制覇するのは不可能だと判断をした。
動物ふれあい派とアトラクションを乗る派と大きく分かれていて、
迫る自由行動の終了の時間、
「もうすぐ修学旅行が終わっちゃうね。
その瞬間、涙をハンカチで拭いながらバスに戻っていく様子が見えた。
楽しい時間はあっという間。これから勉強という現実が待っているなと感じていた
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