12話 学園 試験その2
多くの貴族の名前が呼ばれている
そういえば聞き覚えのある貴族名もいれば
全く知らない貴族名、獣人、長耳
ハインリヒ・クロフォード
少し暗めの色の上着?ローブを着た青年
「はい」
返事をした後一人の青年が魔道具に触れる
数値が出る
3200
ほう、なかなか多めの出力量
今までの人は900〜1600だった。
多い人は2500ほどだったが。
弱い人は400くらいだったかな?
まあそもそも魔力の出力量と言っていたから、車のエンジンで言う馬力であって
魔力の量つまりガソリンタンクの大きさじゃないから練習で上げられるのかな?
ヒーラ・シャイト
960
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ユリア・シュバルツ
お?やっと私の番がきた
まあ、あまり目立って騒ぎ立てられるのも
好きじゃないし、よし弱めに行こう。
異世界転生系主人公のように目立ちたくない
コキッ そんな音はこの
になってから鳴らなくなったが少し首を傾け
そして、戻す。
気合を入れて、背筋を伸ばし、魔力を絞る
そして魔道具に向けて
1200
よし、少し多くなったけど、及第点
老人が何かを書き込んでいる
なんでこちら覗き込んだのだろうか?
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全員名前を呼ばれ
魔力出力の試験が終わった後の事。
何人に分けられて今度は長い机が並ぶ
教室にそれぞれ座らされた
謎の板があるし、本来は講義か何かを行う場所なのだろうか?
そして目の前にある紙に目をやる。
少し厚みがある。
よくこんなに紙を用意できたな
テストが始まった。
つけるタイプのペンを用いるからか
余白大きくない?ミスしても良いようにってことかな?
そしてテストの内容自体はそこそこ難しかった。円の体積や面積、エネルギーの計算
基礎的な計算から少し難しいもの
言語に歴史、などがある
こんなのもやるのか
あと少し物理現象や魔法、宗教
なかなか範囲が広い。
一応シュバルツ邸宅にてお勉強はしていたが
なかなか難しいな
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ふう、やっとこさ試験が終わった
今日はこれで解散のようだ。
もう既に寮は使えるから直接行くことにしよう。確か荷物は届いてるはず
みんなざわざわしてる
やはり世界が多少変わってもこういう
大きめのテストが終わるとスッキリするもんだよね
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寮の方まで歩いてゆく
あっそういえば寮の部屋の場所というか番号聞いてなかったな。
すると見慣れた人が
「おかえりなさいませユリア様」
「ただいま」
エレーヌ?なぜここへ?
「ユリア様お部屋までご案内致します。」
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部屋は綺麗だが思ったよりシンプルな作りだった。
トイレ、浴槽
強いてゆうなら少し炊事場がゴツいことかな?魔法があるとはいえど、まだまだ
木の燃焼によりものを温まり場合があるから
炊事場と暖炉がゴツくなるのだ、換気口みたいな奴もあるし
「そういえばエレーヌ」
「はいユリア様」
「何故寮にいるの?
シュバルツ邸宅に帰らなくて良いの?」
「言うのを忘れておりまして」
「私は私情がございまして、それまでの間
具体的に申し上げますと、一年程ユリア様のお世話をさせて頂きます。」
なるほど。エレーヌは給金がもらえるし
私は新生活のリズムが整うまで助かる
ありがてぇ
手紙のたねが一つ出来たし
すこししたら手紙を送ろうかな
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