6話 お父様の提案

よかった、私の案がひさしぶりに上手くいった。やはりユリアには勉強や外出以外にも、他の人との交流も必要だったらしい。


上流貴族になって責任や知識が必要になってきた時、ヴァイスという賢者にお世話になった、作法や兵法、歴史からある程度の植生など多くのことを教えてくれたとても知識ある人だ。


そして一度招待してから幾度か来るようななってくれた。元々戦争や貴族内の話、

そして学園という養成期間のような所を持っているらしい。そして我が子達もそこに行っている。その様子も時折手紙でやりとりしていたのだが、手紙と対面で二度

「ユリアお嬢さんを学園にいかせてはどうか?」という内容を受けた。


確かに手紙や話でしか聞かないが

私たちだけでなく獣人やエルフ、ごく稀にハーピーやドワーフなどもきて学ぶらしい。

他の貴族は獣人を毛嫌いする者もいるが

習慣や文化が違うだけで野蛮とも危険とも思わない。


私は当主としての決意をした


ユリアに学園の提案をすること、そして過去のことを話すこと。


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お父様に呼び出しを食らってしまった。


少し思い雰囲気

沈黙を破ったのはお父様だった

「ユリアお前に大事な話がある」

「とても大事な話だ心して聞くと良い」


わかってますよお父様、にゃんにゃんして

出来ちゃったんですよね?大丈夫です

ユリアわかっております


「一つとある人から学園という教育機関から誘いの話を受けている。お前も何度か話したことがあると思う」


ん?中世のヨーロッパに教育機関?識字さえ怪しいと思っていたのに、意外だ。


「お前は学もある、そして貴族としての振る舞いもできているだからお前さえ良ければ学園に通ってみるのはどうだ?」

「ノヴァやローマン達も通っていたことがある」


「よろしいのですかお父様?私なぞが」

つまり行かせてくださいの意だ。


「構わない。よく学び、他のものと交わるのはとても大事なことだ。それにお前は大事な家族だ」

「お前の好きな魔術や歴史、天文学もあるし、他の種族との交流もある」

「差し支えがないので有れば通ってみたいです」

「わかった。そしてもう一つの話だ」


いよいよ本編だ、さあ、どんと来い


「お前には少し酷な話だが聞いてほしい」


うん、分かっています。


「お前は、とある森林にて捨てられていたところを保護したのだ」


?あれ、なんか、重い話だった

あの、疑ってすいません


「その時、おそらくお前の肉親からと思われる手紙もあった。おそらくもう...黙っていてすまなかった」


すいません、ほんと。


「だが、私たちは家族だ皆、私もバードロットも、他の従者達もそう思っている。お前は可愛い可愛い我が子だ。」


優しく、抱擁をされた。

「分かっていますお父様、私も大好きです」

ほんの少しの多幸感と、勝手ににゃんにゃんとか疑ってしまった罪悪感と共に強く抱きしめた。


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よかった、やはりユリアは"あの"手紙に書いていたような、あの日感じたようなものでなく、我が子だ、これからも。

口下手な事はこれから学んで直していくだろう。


いつか、エルフの里があると言う森へと帰るのか?はたまた、どこかの家へ嫁ぐのか

それはユリアが決めることか...

よく学び、よく悩んでほしいものだ、

きっと守ろう、貴族の中で少し性格の難しいものや、伝統を重んじる者もいるが、優しい者も多いきっとうまくいくだろう。


そうだ後でヴァイス殿に手紙を送らねば



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