『春うらら』
徒然なるつみれ
春うらら
ひらひらと二対の羽が舞う。
住所不明の1匹の蝶を拾った。土色で、不揃いな羽を男は見ていた。
小さきものを壊さぬように、優しくそっと手を伸ばした。朝露に濡れてひんやりとしていたが、その先に陽だまりの温もりが感じられる。彼女の名前を男は知らない。
『春うらら』 徒然なるつみれ @bokurawa
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