第51話
【ヒトミ視点】
フトシ君は起き上がりシャドーランサーとアローすべてでファイターを攻撃した。
でも、タンクが何度吹き飛ばされても間に入って来る。
マジシャンはフトシ君を炎で焼いていく。
ビショップは何度もファイターを回復させ、ファイターとフトシ君の間に魔法の盾を出現させた。
それでもフトシ君はファイターを攻撃し続けた。
タンクを何度も吹き飛ばし、魔法の盾を何度も割りながら攻撃する。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
ファイターが倒れて魔石に変わるが、フトシ君の肌が焼け、体から血が流れていた。
フトシ君がマジシャンを攻撃しようとするとマジシャンが後ろに下がった。
更にビショップは魔法の壁を作って通路に逃げる。
盾を破壊しようと金棒を振るが、盾が壊れた瞬間に炎が飛んできてフトシ君が吹き飛ばされた。
そしてまた障害物のように魔法の盾が発動する。
その隙にタンクがフトシ君に迫る。
アローがマジシャンを攻撃し、フトシ君とシャドーランサーはタンクを攻撃した。
更に電撃がマジシャンを攻撃する。
ビショップがマジシャンを回復させ始めた瞬間にアローもタンクを攻撃する。
フトシ君が何度もタンクを攻撃し、これでタンクを倒せると思ったその時、フトシ君とタンクが炎攻撃で壁に叩きつけられた。
ビショップがタンクを回復していく。
ああ!このままじゃフトシ君がやられる!
フトシ君の赤い輝きが消えてアローとシャドーランサーの数が元に戻った。
スキルの効果が切れたんだ!
「ダブル!レッドオーラ!ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
フトシ君はスキルを使って強引にタンクを攻撃する。
炎に焼かれながら攻撃を続けてタンクが倒れるとビショップの盾を破壊してビショップに迫った。
盾を壊すと炎攻撃を受けてそれでも何度もビショップとマジシャンに向かって走った。
炎に飛び込み、魔法の盾を壊してマジシャンを攻撃し、マジシャンを倒すと後ろからオーガのボス部隊がマイルームを進軍して来た。
胸が苦しくなってくる。
ビショップを殴って倒し、マイルームに攻めてくるボスの群れを金棒で殴り倒しながらマイルームの道を進み、マイルームの外に出た。
赤いオーラが切れても動きを止めずオーガの拠点の門を金棒で叩き壊し、マイルームを出ると拠点に乗り込んでいった。
少しすると、ハザマが虚ろになっていき、マイルームが解除された。
フトシ君が、クイーンを倒したんだ。
山に戻って来ると、血だらけになり、それでもにこにこ笑うフトシ君が言った。
「怖い思いをさせて悪かった」
「う、うええええええん、ううううううう」
私は号泣しながらフトシ君に抱き着いた。
「ヒトミ?もう大丈夫、大丈夫だから」
「ごめんなさい、私のせいでフトシ君が!!」
号泣しながら魔石から作ったカードを取り出す。
トランプと同じくらいのカードを泣きながらフトシ君に押し当てた。
フトシ君の体が光って傷が癒えていく。
「大丈夫、大丈夫だって、寝て起きれば傷は治るから。見た目ほど痛くないし、日焼けみたいな感じだ」
「ぐすん、ダメです。治るまで使います」
私は2枚目の回復カードでフトシ君の傷を癒す。。
「大丈夫、血が出ただけで、何回かこういう事はあったから。たまにある事だから」
その言葉を聞いて分かった。
フトシ君は普通ではありえない険しい道を通って来た。
だからこんなに強いんだ。
たった1人でクイーンと4騎士をすべて倒した。
マイルームの性能も異常だ、普通ではない。
どれだけの魔石を食べれば、ここまでのスキルに成長するんだろう?
フトシ君は特別で、私とは違う。
私は魔石を取り込んで、自分は大丈夫だと思っていた。
でも、フトシ君は遥か先を歩いていて、私はただフトシ君に助けられて、
その後ろをゆっくり、ただゆっくりと歩いているだけだった
血を流してそれでも私を気遣うフトシ君を見て思った。
私に出来る事をしよう。
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