第24話年齢&胸マウント合戦

 ワイは戦闘終了後一息つきながらスマホを触っていた。

 大量のDMがきていた……。

 見なかったことにしよう……。


 レベルアップの通知もきていた。


 レベル67

 HP621

 MP707

 攻撃力525

 防御力531

 攻撃魔力655

 回復魔力719

 魔法防御535

 命中498

 回避507

 運3025


 魔法


  ファイアボール

  ヒール

  ブリザード

  キュア

  ウインドカッター

  サンダーボルト

   ホーリーアロー

   ウォータープレッシャー

   ロッククラッシュ

  ダークネス

   パワーアップ

   パワーダウン

   ディフェンスアップ

   ディフェンスダウン

   マジックアップ

   マジックダウン

   マジックディフェンスアップ

   マジックディフェンスダウン

   スピードアップ

   スピードダウン

   リフレクション


   イリュージョンを覚えた

   チェンジを覚えた


 ワイは一生このフロアにいたかったが、75層に戻ることにする。

 75層に戻ってきたとき、2人の女性に抱きつかれた。

 綾瀬さんとベティーナさんだ。


 何で綾瀬さん、人前で何度も抱きついてくるんだよ……アイドルの自覚持てよ……。

 そして、何でワイはベティーナさんに抱きつかれている……?


「良かった、良かった……剛力さんに何かあったと思ったら私……」


「心配したんだよ、ワイ君? 良かった……ちょっとおばちゃん!!! ワイ君から離れて!!!」


 と言ってベティーナさんは、ワイから綾瀬さんを離そうとする……おばちゃん……? 誰の事だ……?


「何? 君こそ剛力さんから離れて!!!」


 何これ……何が始まってんの……? 怖い、怖い、怖い……。


「イヤだよ~だ、いいからおばちゃんは離れて!」


「おばちゃん? 私が? 私まだ18歳なんですけど? それにアイドルに向かっておばちゃんって失礼でしょ!!!」


「18歳? プププッ……ババアじゃん。ボク、ぴちぴちの15歳だよ~だ」


「15歳? おこちゃまね……大人の魅力が分からないのかしら」


 何で年齢マウント合戦が始まっとんのじゃ……本当にどういう事……?


「ちょいちょいちょい!!! なんで二人言い争いしてるんだよ!!! どういう事……?」


「あ、ワイ君、待っててね。このおばちゃんに分からせてあげるから。このおっぱいぺったんこのおばちゃんに」


「な……、ぺったんこ……、そっちだってぺったんこじゃない!!!」


「ボクはまだ15歳だから。そのうち大きくなるんだよ」


 何でぺったんこ同士で胸マウント合戦しとんねん……不毛すぎるわ……悲しくならんのか……。

 そこで別の女性の怒声が聞こえた。


「ベティーナ!!! いい加減にしろ!!! 人様に迷惑をかけるな!!!」


「そうですよ、ベティ……そちらの女性が迷惑してるじゃありませんか」


 シャルロッテさんとクラウディアさんだ。

 助かった……。


「だってぇ……」


 ベティーナさんはシャルロッテさんに叱られてシュンとしてしまった。


「ベティーナ、帰るぞ!」


 ベティーナさんは、シャルロッテさんに腕を掴まれて連れていかれようとしている。


「シャル、離して! 腕が折れる!!! このゴリラ!!!」


「黙れ!!! いいから行くぞ!!!」


 シャルロッテさん、ありがとう。

 ワイはお子ちゃまの扱いは分からないので助かりました……。


「剛力さんと、そちらの女性、ご迷惑をお掛けして申し訳ございませんでした。では、またどこかで」


「いえ、大丈夫です。クラウディアさんも大変ですね。では、また」


 クラウディアさんは、ワイらに頭を下げて行ってしまわれた。

 心労凄そうだな……。

 そして横を向くと綾瀬さんと目が合った。


 気まずいな……って思ってたら、また抱きつかれた……。

 何で毎回こうなる……75層には沢山人がいて皆見てるのに……。

 遠くでベティーナさんが『あー!!! おばちゃん離れろ!!!』って言ってるけど、シャルロッテさんに『黙れ、ベティーナ!!!』って怒られてた……。

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