俺には釣り合わない

えいみ

なにもない日々

第1話

中卒でできる仕事はあまりなかった。

そもそも、俺にはなにもない。

ビル掃除は、同じことの繰り返しで、味気ない。そして、金にならない。一人暮らしするには、もっと金が必要だ。


「先輩、なんか俺にできる…金になる仕事ないっすか」


「あー、お前若いからいい仕事あるぞ」


同じ職場の先輩に、他の清掃の仕事を紹介された。自分も勤めているからと…


でもここ、ラブホ?


「こいつ中卒の米田こめだ。よくない?」


「おー若いな。採用だ」


「え、あ、ありがとうございます…」


面接なし?このおじさんは、若いだけで採用するのか?


「お前は時給だからな」


「あ、はい、わかりました」


「お、きたきた」


面接していた事務所に、なんだか際どい格好をしたお姉さんが2人入ってきた。この人たちは掃除しないんだろうな…。


「こいつだよ。使ってくれ」


「えー若い〜」

「元気そー」


「え…?」


なぜか俺のところへ近寄ってきた。

その後わけもわからず、どこかの部屋に2人に連れて行かれた。


「あ…あの、今から掃除するんですか?」


「はー?なに言ってんの?新人の練習相手してよね〜」

「私〜素人なんで、頑張りまーす!」


は?


わけもわからず、俺は無茶苦茶にされたのだった。やめてくれと言っても、やめてくれない。


もう、疲れた…


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