俺には釣り合わない
えいみ
なにもない日々
第1話
中卒でできる仕事はあまりなかった。
そもそも、俺にはなにもない。
ビル掃除は、同じことの繰り返しで、味気ない。そして、金にならない。一人暮らしするには、もっと金が必要だ。
「先輩、なんか俺にできる…金になる仕事ないっすか」
「あー、お前若いからいい仕事あるぞ」
同じ職場の先輩に、他の清掃の仕事を紹介された。自分も勤めているからと…
でもここ、ラブホ?
「こいつ中卒の
「おー若いな。採用だ」
「え、あ、ありがとうございます…」
面接なし?このおじさんは、若いだけで採用するのか?
「お前は時給だからな」
「あ、はい、わかりました」
「お、きたきた」
面接していた事務所に、なんだか際どい格好をしたお姉さんが2人入ってきた。この人たちは掃除しないんだろうな…。
「こいつだよ。使ってくれ」
「えー若い〜」
「元気そー」
「え…?」
なぜか俺のところへ近寄ってきた。
その後わけもわからず、どこかの部屋に2人に連れて行かれた。
「あ…あの、今から掃除するんですか?」
「はー?なに言ってんの?新人の練習相手してよね〜」
「私〜素人なんで、頑張りまーす!」
は?
わけもわからず、俺は無茶苦茶にされたのだった。やめてくれと言っても、やめてくれない。
もう、疲れた…
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。