第4話.初戦闘
「いや、うん。まだね。全然、全然気にしてないしね。大事なのはスキルの詳細だよね!」
そう自分に言い聞かせて、俺はステータスカードののスキルの部分をタップした。
ーーー
聖女の加護:自身に対する状態異常効果を全て無効化し、受けたダメージを周囲の魔力で回復する。
聖女の祝福:自身の魔力を消費し、対象の身体能力を向上させ、ダメージを軽減する。身体能力の向上率は自身のLVに依存し、ダメージ軽減量は消費した魔力量に依存する。
聖女の祈り:自身の魔力を消費し、対象のダメージを回復する。消費魔力量は対象の損傷度により変動する。消費魔力量は自身のLVによって軽減される。
断罪の剣:自身の魔力を消費し、敵に向かって巨大な大剣を射出する。大剣を出している間、自身の魔力が消費され、大剣を維持する魔力がなくなるか、もしくは自身の意思で消すことができる。
ーーー
「うん。なるほど。わからん!」
スキルの説明を一通り読んだ俺は、頭にはてなが浮かんでいた。
普通のスキルの説明は、
『剣術』:剣の扱いが上手くなる
といった風に簡潔な説明しかされていない。
しかし俺の説明は難しくて長いし、更にダメージ軽減という謎概念まで存在するのだ。
そんなことを一人でごちゃごちゃ考えていると、後ろの方からガサガサという音がした。
「あ、ゴブリンだ。」
岩陰から現れたのは、緑色で小柄な子鬼………ゴブリンである。
小説や漫画ではたまに強いやつもいるが、この世界では最弱1歩手前。スライム、ゴブリン、デバラットの3大最弱論争は終わりの見えない争いである。
『グギャ!ギャギャ!ギイギイ!』
棍棒を持ち、威嚇しながら段々と近づいてくるゴブリンに対し、俺はとりあえずスキルを試してみることにした。
「断罪の剣!」
ゴブリンに対してスキルを発動すると、俺の体くらいでかい剣がゴブリンに飛んでいき、ゴブリンに当たった瞬間ゴブリンの体が爆散した。
「え、えぇ?……………いくら何でも強すぎじゃない?」
ゴブリンの体を爆散させた剣は、勢いを失い地面に刺さっていた。
「しかしこの剣、消費魔力量が凄いな。1回で半分くらい魔力減ったな。まぁ威力にしょうがないけど……………あ、もしかして!」
目についたのは、落ちていた断罪の剣。
試しに拾ってみると、見た目からは考えられないほど軽く、まるで自分が持つことを想定されているようなフィット感だった。
「うん。いい感じだね。ただちゃんと斬れるのか試しにモンスターと戦ってみたいけど…………」
するとちょうどいいところに、ゴブリンの2体組が現れた。
「よし、あの2体にしよう!とりあえず祝福をかけて……………てりゃあああ!」
ゴブリン2体目掛けて突撃し、断罪の剣を振りぬく!
するとゴブリン2体は纏めて爆散し、魔石だけが下にドロップした。
「うん!全然いい感じだ!それに祝福はかなり身体能力が上がってるし…………とりあえず、しばらくはこの戦い方でいこうかな!」
そしてしばらくの間モンスターを倒しながらダンジョンを探索していると、2時間が経った。
「今日集まったのが、ゴブリンの魔石26個にコボルトの魔石が7個、錆びた鉄剣2本に下級ポーション1個か。いくらになるんだろう……………とりあえず、今日はここまでにして協会に行こっと!」
モンスターをいい感じに倒せて、下級ポーションもドロップしたことに喜びながら、ダンジョンから探索者協会に向かって歩き出した。
ーーー
「……………なんだったんだ?あの子」
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初めて戦闘シーン?書いてみました!ほんとはもっと細かく書いてみたいんですけど、今のうちにはこれが限界でした。
因みに断罪の剣なんですけど、これ実は聖女関連のスキルじゃなかったり……………
よかったと思って貰えたら、下の方にある星みたいなやつを押してもらえるとやる気出ます!
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