金欠高校生は、ダンジョンで金策したい

水瀬 琉夏

第1話.お金欲しさに探索者になる



「お金が………ない!」


「それ、今年で10回目だぞ?ってか、まだ今月始まったばっかなのにもう使いきったのかよ!」


高校の昼休み。いつも通り『お金がない』と言う俺に対し、幼馴染である早見はやみ れんが飽きれたように言う。

確かに今は6月8日。月の初めにお小遣いを貰っているので、自分でも若干使いすぎだなーとは思う。しかし!これは仕方ないことなのだ。


「いやさ、仕方ないんだよ。それが。」


「それも7回は聞いたが、一応理由を聞いてやるから言ってみろ。」


「いやさ、期間限定のパフェやらパンケーキが美味しそうでさ、気づいたらお小遣い全部なくなってたよね。甘い物はどうしてあんなに高いのか!」


「はい解散。全然仕方なくねーわ!今月は一銭たりとも貸さないからな。」


「えー?!お願いだよ蓮!まだ食べてない期間限定デラックスフルーツプリンがあるんだよ!期間限定なんだよ!お願いだから貸してくださいお願いします!」


「駄目だ駄目だ!ってかお前、まだ食べる気なのかよ!尚更駄目に決まってんだろ!」


「そこを!そこをなんとか!絶対返すから!ね?ね!」


「あぁもうウゼェ!てか、そんなに金が欲しいならダンジョンでも言って稼いでこいよ!お前もう16なんだから行けるだろうが!」


蓮の拒絶の声的に、こりゃ無理だなと悟った俺は、蓮の出した提案について考えることにした。


因みにダンジョンとは、モンスターが沢山いて宝箱やらなんやらがある未知と危険と宝がある、ハイリスクハイリターンな場所である。


しかし、ダンジョン……探索者。


思えば俺は、何度か探索者になろうとした事があった。しかし年齢の壁に阻まれ断念していたが、もう俺は16歳。つまりなんの縛りもない。後は親の承諾も必要だが、それに関しては大丈夫だろう。なんせ親も元探索者だし、なんなら昔から探索者はいいぞと勧められて来たからな。実質承諾みたいなもんである。

というわけで、だ。


「よし、俺探索者になるわ。」


「え……あ、おう………頑張れよ?」


探索者といういい案を出してくれた親友に感謝し、放課後さっそく探索者になるためにギルドに行くことに決めた。


冗談のつもりが本気で探索者になろうとしていることに驚く、蓮の心は知らないままに。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



はい。という訳で見切り発車スタートで投稿を開始しました。

どうも、水瀬です。

ストックがなくなったら週2くらいになりそうですがお許しを。


ではでは次回も読んでくれたら嬉しいです。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る