World Conquest

八雲真中

日本編

第1話~日本制圧物語~

「お前ら...定位置に着け!」

「「「「「「「「「「おっす!」」」」」」」」」」

ゴーンゴーンと除夜の鐘が鳴り響く東京都内。ここには少年らが複数人集まっている。東京都新宿区に本拠地を置く<東の皇帝(イーストエンペラーズ)>こと「服部座」。日本国民で聞いたことがない人がいないほど有名な組織だ。そのトップである服部聖弥は大きな声で叫んだ。なぜ叫んでいるのか。それは、「抗争」だからだ。今日は待ちに待った決戦の日である。相手は関西地方を主に抑えており、大阪府大阪市に本拠地を置く<西の暴れ馬(ウェストワイルドホース)>こと「関西連合」。どちらも有名な組織だ。これまでに何があったか。他愛もない会話から始まった。

「お前、服部座にいたっけ?」

「いたわ!忘れられてるだけなんよ!」

「あーそうか。わりぃ」

「おーい!飯出来たよ~!」

そう言ったのは俺の唯一の家族であり、姉の服部優香。家族が「暴力」によって殺されたので俺も「暴力」で改革を起こそうとしている。あの時の記憶は、思い出したくもない。それほどまでに危険人物だった。今でこそ有名な暴力団<日本中心(センターテッドオンジャパン)>「藤木會」。本拠地は福岡県北九州市。「下関侵略」や「NONO本社破壊事件」などの大事件を次々と起こしている。その藤木會から家族を殺され、姉は半殺しであった。なぜかは分からない。それでも、俺は絶対に許さない。日本を制圧してやる。いつしかそんな野望が沸き上がってきた。

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