高校生抗争

@orotinyu

第1話 人生で最高の日

~第1話~ 人生で最高の日

俺の名前は阿久津大河。高校2年生だ。ある日、俺は遅刻ギリギリで学校についた。急いで下駄箱で靴を履き替えようとした時、一枚の奇妙な手紙を見つけた。不思議に思った俺は遅刻寸前だったが手紙の内容を読んでみることにした。「あなたの事が好きです。直接告白したいので、今日の放課後の4時に体育館裏に来てください。」宛名はなかったが、どうやらラブレターらしい。誰が書いたのだろう、と思っていた瞬間に朝の会始まりのチャイムが鳴った。はやく行かないと。俺はダッシュで教室まで行き、「遅れてすみません。」と、一言いって席についた。間もなく朝の会が始まったが、俺はラブレターの事で頭がいっぱいだった。俺は心の中でラブレターを書いたのが水鳥川天音(みどりがわあまね)だったらいいなあ。と思っていた。水鳥川天音とは2年生の中で一番の美女で俺の好きな人だ。そういう事を考えていたらなにも聞かずに朝の会はおわった。

「起立、礼、ありがとうございました」一同「ありがとうございました」そういって俺は席を立ち、時間割に目を向ける。

一時間目は国語か。めんどくさいな、と思っていたら、いきなり

「2時間目は体育だからききにいこうぜ!」といわれた。伊澤瑛太か、、。そうだ、伊澤瑛太にラブレターについて相談すればなにかわかるかもしれない。そうして俺はえだ先生に体育でやることを聞いてから瑛太に事情を話した。そしたら、

瑛太「お前に告る奴なんでいねえよ、嘘告だ嘘告。」

といった。少し腹がたったが俺もそうだと思っていたところなので安心した。とりあえず、放課後にならないとなにもわからない。俺はラブレターの事はもう誰にもいわず、放課後まで過ごすことにした。そして、放課後。矢口が帰ろうといってきたが、まだ車きてないからさきに帰ってといい、誰もいなくなるまで残っていた。俺は誰もいなくなった事を確認し、さっそく体育館裏に向かう事にした。そして、一つ目の階段を降りたら、水鳥川天音とはちあわせたがすぐに外へいってしまった。下校時間を30分過ぎているのになぜいるんだ?と思ったが、すぐに、もしかして、ラブレターを書いたのは水鳥川天音なのか?と思った俺は鼻歌を歌いながら体育館裏にむかった。だが、おかしい。約束の時間を20分過ぎても誰もこない。やっぱり嘘告だったのか。そう思った俺は絶望しながら家に帰ろうとした。その瞬間、「遅れてごめん!」と、きこえた。俺は水鳥川天音か?と、思い、胸を踊らせた。案の定でてきたのは天音。今日は人生で最高の日だ!!そして、俺はなんであんな手紙を?と聞こうとした瞬間に、「好きです、付き合ってください!」といわれた。俺は断る理由もなかったので、即okして、つきあうことになった。天音はたいそう喜んでなきながら、やった!!といっていた。そこまで好きだったのかよ笑

そして俺はなんで俺のことを好きになったのかきいてみた。正直俺たちはこの2年間で話した事はいっないもないし、俺の顔も普通だ。だからなぜこんな奴と事を好きになったのか気になったのだ。そして、天音はこういった。

「フフ、それはね、あなたをずっと、ずっと殺したかったからよ」

は‥‥?俺は状況が理解できず、言葉がでなかった。

ど、どういうことだ?そう俺がいうと、

天音「忘れたの?一年前私に毎日罵声をあびせて、なぐったり、けとばしたり、私の教科書を破いたりしてきたのは、お前だろ!!」

俺は最初何の事かわからなかった。一年前って、そもそも天音がこの学校にきたのは3ヶ月前だ。

「まだわからないの?私の本当の名前は和葉(かずは)よ!!」

そう、天音がいった瞬間一年前の記憶が全て一瞬で蘇った。

そうだ、思い出した。俺は一年前、当時同じクラスだった和葉にしつようになぐったりけったり和葉の持ち物を壊したりしていた。今思えば、和葉と天音の顔はよく似ていたと思う。

和葉「私は、本当にお前が憎かったんだよ!高校生になってからこれから幸せがまっていると思っていたのに‥‥!お前のせいで全てぶち壊しだ!」と、大声で叫んだ。

本当に悪かった。でも俺のせいじゃないんだよ‥‥。本当は‥‥

~一年前~

大河「ええっ!?お前あの和葉とつきあったの!?」

?「ああ、これもお前の応援のおかげだよ!ありがとう!」

と、素敵な笑顔で話しているのは矢口拓磨だ。俺の親友であり、学年一のイケメンでもある。この日は学年一の美女和葉と付き合ったという、報告をされた。俺はこころの底からうれしかった。こいつらには別れないでほしいなあ、とか思っていたのは本当にバカだった。その報告をされた一ヶ月後、

拓磨「なあ、大河お前に話があるんだ‥‥」

大河「おいおい、どうしたんだよ、そんな暗い顔して?」

拓磨「俺、和葉と別れたんだ‥」

~第1話完~

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