私立なんとか高校ラグビー部 2

清水らくは

新チーム

1-1

新人戦1回戦 対新口にのくち高校戦 総合先端未来創世高校オーダー


鷲川(PR 2)

根田(PR 2)

古龍(HO 2)

須野田(LO 2)

小川(LO 2)

西木(FL 1)

松上(FL 2)

児玉(NO8 2)

星野(SH 2)

犬伏(SO 1)

原院(WTB 2)

原院(WTB 2)

瀬上(CTB 2)

佐藤(CTB 1)

金田(WTB 1) 

能代(FB 2)


途中交代

小川(LO 2)→杉畑(LO 1)



「あー……」

 二月の空の下。センターバックの佐藤がボールを落とし、監督の鹿沢は大きなため息を漏らした。点数は13-9で、4点のリード。残りは2分。

 スクラムが組まれる。キックでは逆転できないため、当然トライを狙ってくる。相手にとっては最後のチャンス。総合先端未来創世高校にとっては絶対に守らなければならないところである。

 素早くスクラムからボールがかき出される。洗練された動きだった。スクラムハーフからボールが出て、大きく後ろにパスされた。

 近場で攻めてくると思っていたディフェンス陣は虚を突かれた。ボールが遠く遠くに動いていく。守備のラインが整っていなかったわけではない。だが、新口の攻撃を捕まえきることができなかった。

 キックパスで、ボールが大きく内側に戻された。ボールを受け取ったのは新口高校の今原である。

「またアイツかー!」

 新口とは、秋にも戦った。59-12で、総合先端未来創世高校が勝利した。だが、新人戦は二年生以下の出場する大会であり、多くの三年生が抜けた総合先端未来創世高校に対して、一年生中心の新口高校はほとんどのレギュラーメンバーがそのまま残っている。

「くそっ」

 金田は吐き捨てた。抜け出した今原は、そのままゴールラインを走り抜けた。トライである。



試合終了

総合先端未来創世高校13-14新口高校


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