第3話

 そしてその日が来た。

学校から近くの駅前の雑居ビルの屋上で直くんは樹くんに告白をした。

直くんは「樹〜僕樹の事が好きなんだけど…」

樹くんは「えっ?俺も直の事友達として好きなんだけど何で?」と不思議な顔をして答えていた。

直くんは真剣な顔をして「そうじゃなくて恋人として付き合ってほしいんだよ」と告白をしていた。

樹くんは顔を引きつらせて「そうゆうの気持ち悪いんだよ!」と言って直くんを10階はある屋上から突き落とそうとしていた。

直くんは「樹やめろよ!!」と叫んでいた。

けれども樹の力が強過ぎて直くんの体は軽々と押し出されていた。

屋上の手すりが低かったから?雨で滑ってしまったから?

直くんが「うわ〜〜」って叫び声をあげて、屋上の下に落下していった。


 私はこっそり2人の後をつけていた。

だから2人のやり取りを見てしまった。

私は急いでエレベーターのボタンを押した。

エレベーターのドアがすぐに開いて、すぐに閉まるボタンを何度も押した。

エレベーターはすぐに1階に止まりドアが開いた。

私は助かったと思っていた。

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