(三)
翌朝の捜査会議では、黒松内署の捜査員から鳴沢大介の殺人事件の捜査状況の報告があった。
下沼兄弟の母親は鳴沢大介の妹であったという。しかし随分苦労して離婚し、実家に戻ってきたものの、病死したという。鳴沢大介は妹を不幸にしたとして兄弟の父、即ち義理の弟を深く恨んでいた。
下沼兄弟は数年に一度、母の墓参りに来ており、そのたびに叔父と甥たちで言い争いになっていたという近隣住民の目撃談もあるという。殺人事件が起こったと思われる日も同じように言い争いの声を聞いた者がいた。
(続く)
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