キャラクター情報 2
【メインキャラクター】
主人公。
遠野の
東京の親戚の家に住む零細配信者だったが、五年ぶりに遠野に帰郷したことで人生が一変する。
マヨイガに行き遭い、そこに囚われ、そこに住む座敷わらしの千百合と出会う。
そしてダンジョンと化したマヨイガを攻略した事でマヨイガを開放し、マヨイガの主にして、日本初のダンジョンマスター(暫定)となる。
通常、人間がダンジョンに入る事で発生するステータス上昇もスキル獲得も発現していない、Eランクの【不適格者】であり、本来ならばまともにダンジョンで戦えるはずのない人間。
しかし、妖怪伝説が色濃く残り、今も妖怪と共に生きる遠野の人間であるため、妖怪やモンスターの扱いに長けており、相手を注意深く観察し弱点を割り出し対処するといった作戦で普通の人間でありながら深層にも通用する。
……と本人は思っているが、彼を見た人は皆口をそろえて言う。
「あんな普通の人間がいるか」
遠野だから妖怪は普通だというが、素の状態で妖怪を殴り倒すその実力はどう見てもおかしい。しかし修吾曰く、自分より強い人間を何人も知っているのし遠野だったら普通、とのこと。
彼にスキルもステータス上昇も起きないのは、素の状態でバグってるから上がりようがないのだろう、と知っている人たちは判断している。
しかし何故ここまで強いのかは不明。
家庭環境は盛岡に住む両親と、遠野に住む祖母。家族仲は悪くないがみな忙しく一定の距離を置いており、修吾はだいたいマヨイガにいる。
祖母曰く、昔神隠しに会ったとのこと。
戦闘方法は基本は徒手格闘。
現在のチャンネル登録数は140万人。
ネットでのハンドルネームは「キチク」。自身が名乗ったわけではなく配信では本名で行っていたが、リスナーの言い出したキチク呼びが定着してしまった。
本作のヒロイン。座敷わらし。
外見は十歳くらいの黒い着物を着た長髪姫カットの少女。
遠野に生きる家守の神であり、様々な家を転々としてきたという。
十年前にマヨイガにたどり着いた時に、ダンジョン化の影響でマヨイガから出られなくなっていた。
修吾がマヨイガを開放した後もマヨイガに住み着いている。
趣味はゲームだが、その知識は十年前で止まっていた。しかし配信をやり始めてその知識は次第にアップデートされている。
人間が好きで、出会いと別れ、幸福と不幸を繰り返す座敷わらしとしての本義を受け入れていると同時に嫌っていて、別れが訪れた時はなるべく人間に不幸が訪れないようにしたがっている。
マヨイガにいるのも、マヨイガならば人は定住しないし、マヨイガも滅びることは無いはずだという考えから。
もうひとつの姿は、早池峰の女神、
その姿では18歳ぐらいの美しい女性の姿だが、反動が来ると五歳ぐらいに縮んでしまう。
修吾がマヨイガダンジョンの深層の奥、黄泉平坂にて出会った少女。
伊邪那美命に仕える冥府の民、
現世と通じた黄泉平坂、その原因であるダンジョンコアを守護・監視する使命を帯びていたが、修吾に恐れをなしあっさりと降伏。
修吾やリスナーたちの、可愛いという評価に伊邪那美を裏切り地上で新しい生活をエンジョイする事を選ぶ。
黄泉の醜女、という名の通りの醜い姿をした少女……のはずだが、その醜いは神代の遠い過去の価値観のものであったため、現代においては美少女である。
それを知り、リスナーたちのかわいいかわいいという褒め言葉で図に乗った、卑屈だが自己評価の高い屈折した性格をしている。
黄泉の民であり、異次元を通じ、繋げる妖力を持つ。
そのため、隠されているダンジョンへと道を通したり、電波が通じない場所でも通信を可能にしたりする力を持っている。別名、妖怪Wi-Fi女。
地上ではマヨイガに間借りしつつ、自分のチャンネルも開いて歌ったり踊ったりしている。
チャンネル登録者数は五十万人を突破したらしい。
妖狐の少女。
水虎テクノロジーの手によって捕獲された所を修吾たちに助けられ、他の妖怪たちと共にマヨイガの住人となる。
最初は小さな狐の巣型だったが、回復すると十歳くらいの金髪の少女の姿に変化出来るようになった。
幻術を使い、マヨイガダンジョンの手伝いをしたり、健気で献身的な姿はリスナーや探索者達の人気者になるが、それが元で千百合がマヨイガを出ていってしまう。
しかし彼女は自分を看護してくれた千百合に母性を見、慕っていて、やがて和解する。
千百合を母上様と呼び、修吾を父上様、日狭女を姉上様と呼ぶ。
正体は伝説の大悪獣、傾城傾国の悪女金毛白面九尾狐、玉藻前の転生。
無自覚に愛を求め、他人から居場所を奪い、その場所を破壊してしまう本義を持っている。
彼女の中にはもうひとつ、玉藻前としての記憶、人格も存在する。
玉藻は鈴珠として生きるため自身は消えようと思っていたが、千百合に肯定されたことで、二重人格のような存在になる。
【遠野の人々】
遠野の河童淵を管理する河童ハンターの元締め、カッパおじさんの四代目である中学生の少女。
元締めではあるが権力があるわけではなく、父の後を継いだお飾りである。
しかしお飾りと言っても仕事は頑張っているし、他の河童ハンターたちとの関係も良好。
遠野の赤い河童がいなくなったり、外来の知性の無い河童が増えてきている事を悩んでいる。
ふだんは伝承苑でバイトをしている。
修吾の大ファン。そしてそのファン心はいつしか恋心に変わったが、修吾は全く気付いていない。
タガメ(後述)誘拐事件でダンジョンに入ったことで、ダンジョンスキル【モンスターテイミング】を得る。
その力を使い、マヨイガダンジョンで探索者達の障害として立ちはだかる事もある。
あと年齢に似合わない巨乳。
タガメ
遠野の河童淵を根城にする、赤い河童。
修吾の幼馴染でもある。
仲間である赤い河童たちが姿を消していくことを不審に思い調査する。
好物は鮎とキュウリだが、最近知りたくない事を知ってしまい、悩んでいる。
修吾の同級生。
明るくてお調子者だが、それ以外特に筆記する事の無いモブ。
ジンギスカンは塩派。
菊池ヲトメ
修吾の祖母。息子夫婦や孫が不在がちな菊池家を守っている。
家族仲は悪くないが、放任主義であり、修吾が家を抜け出してマヨイガに入り浸っていることも時に気にしていない様子。
なにしろ孫が東京から戻ってくる時に予定通り到着しなくても、「また神隠しにでもあってたのか」というぐらいである。
本業は語り部。
受付のお姉さん
遠野駅の前にある遠野観光協会の受付のお姉さん。
河童ハンターでもある。
お巡りさん
修吾がトンカラトンと戦った時に通報を受けてかけつけたお巡りさん。
遠野人なので妖怪の存在を知っているので、事情を聞いて修吾を開放した、物分かりのいいお巡りさん。
院長先生
遠野アニマルクリニックの院長。
かつて妖怪ハンターだった経験を生かして獣医になったイケメン。
【遠野の妖怪たち】
マヨイガ
遠野物語にも出てくる、迷い人の前に現れる不思議な家。訪れた者に富をもたらすとされる。
マヨイガを訪れた者はその家から何か物品を持ち出してよいとされ、持ち帰らなかった場合は何らかの形で何かが届けられるという。
マヨイガは意思をもつ家そのものの怪異であり、そこに悪戯心はあるが悪意、害意は無く、迷い人を迎えいれもてなす性質を持つ。
十年前のダンジョン発生の時にダンジョンと繋がってしまい、このままでは人を喰らう魔物となってしまうと思い、人の前に姿を現す事をやめていたが、ダンジョンの侵食が進んでしまい自身をコントロールできなくなり、修吾の前に現れ、修吾を閉じ込めてしまう。
しかしそれがマヨイガ解放の契機となり、以後は人を楽しませるダンジョンとして、修吾を主として人々の前にダンジョンの入り口を開放する。
マヨイガダンジョンは危険な魔物は少なく、また探索者が生命の危険に陥ると強制的にダンジョンからに排除し救出する。そしてダンジョンをクリアしたものはマヨイガに招かれ、もてなされるという。
しかし、マヨイガはあくまでも怪異であり、神。
もし悪意をもってマヨイガダンジョンを荒そうとしたものがいたら、決して容赦はしないだろう。
赤河童
全国に分布するポピュラーな水棲妖怪の一種であり、遠野の河童は知性が高く、そして赤い体表をしているのが特徴。
赤い河童は珍しく、水虎テクノロジーや密猟者によって捕らえられ、数を減らしていた。
河童淵と協力し、地域おこしに一役買っている。
水虎テクノロジーに捕まっていた多くは解放され、遠野に戻ってきている。
カムパネルラ
飛頭蛮、抜け首と呼ばれる幽体離脱者。
藤見沢夕菜の生き別れの兄であり、本名は藤見沢夕也。
10年前にダンジョンに閉じ込められたが【幽体離脱】のスキルで魂のみを他者の夢やダンジョンに飛ばし活動している。
雲外鏡
妖怪の正体を照らす照魔鏡と対になる、鏡の付喪神。
写した相手のコピーを作り出したり、相手の心を読んで恐れね相手のコピーを作り出したり、幻覚を写したりする力がある。
SL銀河のダンジョン化で付喪神化して立ちふさがったが、敗北し修吾の下僕となり忠誠を誓った。
尻目(ぬっほり坊主)
肛門に一つ目がついている妖怪。その頭部はのっぺらぼうである。
与謝蕪村の逸話には「京帷子辻、ぬっほり坊主のばけもの、めもなく、ただ一ツ眼尻の穴にあり。光ると稲妻のごとし」とあり、目が光るという。
水虎テクノロジーに捕まっていたが救出され、マヨイガに身を寄せている。
石川さん
ゴリラの
長生きした獣が智慧を持ち妖怪化したもの。猫又などもこれに類する。
人語を解し人に化けるものや人のふりをするものもいる。
人間と交わる者も多く、狂暴な経立は人間の娘をさらうと言われ、よく人間に駆除されているが、全ての経立が狂暴で悪意があるわけでなく、人間と共存する者もいる。
元々はサファリパークに住んでいた老ゴリラだったが妖怪化する。
水虎テクノロジーに捕まっていたが救出され、マヨイガに身を寄せている。
雪んこ
雪女の子供。男女共に存在する。
水虎テクノロジーに捕まっていたが救出され、マヨイガに身を寄せている。
油すまし
蓑に身を包んだ、油瓶をさげた妖怪。
マヨイガVS探索者のイベントのための助っ人。
ぬるぬる坊主
小型の海坊主の一種。ぬるぬるしている。
マヨイガVS探索者のイベントのための助っ人。
【探索者関係】
ダンジョン探索者協会の事務員の女性。24歳。
おっとりしているが怒らせると怖い。
修吾の担当になって胃を痛めているらしい。
東京に住む有名美少女インフルエンサーのダンジョン配信者。
ランクはA級で、【聖歌】のスキルを所持している。
チャンネル登録者数は二百二十万。『
かつて修吾が東京にいた時のクラスメート。
人当たりの良い心優しい少女だが天然であり、他人との距離が近い。それゆえに勘違いしてしまう男性探索者は多く、本人の知らない場所でよく問題が起きている。
故に彼女と組む、雇われる探索者は同性か、彼女持ち・妻帯者のみという不文律が出来上がっている。
マヨイガ攻略では見事最終戦を勝ち残り、景品として兄の依り代となる人形を手に入れる。
探索者協会所属のA級ダンジョン探索者。
脳筋であり、スキルは【アイテムボックス】という、便利だが戦闘向きではない微妙スキル。しかしそれを戦闘に使いこなす柔軟さも見せる。
戦闘スタイルは剣及び徒手格闘。
西園と組むことが多く、『
マヨイガ攻略では見事最終戦を勝ち残り、景品として不動明王利剣を手に入れた。
探索者協会所属のA級ダンジョン探索者。
知的で冷静であり、戦闘では【魔弾】を駆使してのバックアップを行う。
東雲と組むことが多く、『
マヨイガ攻略では見事最終戦を勝ち残り、景品として弾の尽きないモーゼル拳銃を入手。
【鑑定】スキルと【解析】スキルを持ち、『
色々と博識である。
『
スキルは 【氷雪】スキル。
かつて婚約者が藤見沢夕菜に惚れてしまい婚約破棄された過去があり、夕菜を恨んでいる。しかし元婚約者に対して恋愛感情は無く、婚約破棄騒ぎで悪役令嬢呼ばわりされることになった事への恨みである。
『
藤堂ハジメ
ダンジョンに現れては住み着く謎のホームレス、『
ダンジョンの権利を持つ企業などからは嫌われている。
鈴木大地
『
ダンジョンの権利を持つ企業などからは嫌われている。
マッスル・マサシ
筋肉探索者集団、ザ・マッスルズのリーダー。
『
ザ・マッスルズは筋肉達磨の集団だが、ダンジョン外では普通の肉体をしているとのこと。
また全員彼女持ち。
水無月ユミナ
【テイミング】スキルを駆使してもふもふの獣系モンスターを集めている『
鈴珠をターゲットにしている。
海藤カナタ
【窃盗】スキルで『
派手な格好と言動を望み、また露出癖もある、はっきりいってイロモノの変態。
本人いわくダンジョンの外では盗みとかやっていない真っ当な真人間。
沖縄のダンジョン配信者。探索者としての実力はC級。
故郷の自然に誇りを持っていて、ダンジョンの美観を配信している。
【敵対者たち】
水虎テクノロジーの幹部、次期社長。
蛙禍洞ダンジョンにて妖怪の違法売買やダンジョン研究を行っていた。
修吾の配信によって全てを暴露され失脚。
復讐を目論むが失敗し、逮捕される。
政宗の妹。中学生。
政宗に心酔しているが、政宗からは道具のように扱われ、暴力行為を受けている。
魔物化のポーションの試作品を投与され人狼化するが、修吾に「家の鍵を投げられれば元に戻る」という伝承に応じた対処をされ(投げる、ではなく殴る、だったが)人に戻され、兄共々逮捕される。
研究者のおじさん
水虎テクノロジーの研究者。
全部めちゃくちゃにされたあげく警察に突き出され逮捕。
偽玉藻前
殺生石ダンジョンを根城にして水虎テクノロジーと協力し、自身が玉藻前となろうとして妖狐。
一応九尾狐ではあったらしい。
修吾に化けて好き勝手絶頂の変態行為を配信した妖狐。
修吾に倒されるが、その正体は陰陽師の操る式神であり、偽玉藻を裏から操っていた。
最後は主によって消される。
???
玉鋼を使役していた小柄な陰陽師。
水虎テクノロジーの関係者のようだが……。
縊れ鬼
人に夢を見せ、後悔の記憶を鮮烈に呼び覚まして自殺に追い込む鬼。
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